僕らは 一つの 曲がりくねった 鼻
尖り 早朝の 太陽に照らされた
老人の ショーツを 見ては
委託販売を 申し込み
狐の 和尚の 尻尾を 抱いては
あんなに 毛皮は 高いのに
呟く ふり ....
愛しているようで
愛していなかった
それから落ち葉のように
視線は虚ろだった

何を着ても似合うのは
君のせいじゃないから
心配しなくていいよと
よく言い聞かせておくことにして
僕は ....
おなかのお肉をつまんで微笑むような
どこにも着地できない優しさについて
夜中に姉と考えてみる
そういう気持ちに名前をつけようとした事がある

猫は暗がりを震えながら歩くはずだし
せめて口か ....
1)知らない

ゆるやかな流れをたどり
登りつめれば
そしてそこは
おまえの来るところではない
そいからかしずかれ
そいから食べられちゃえ
そいからおまえが
どれだけ女らしくなっ ....
ゼブラフィッシュとの相似について考えていた

それは一種のひらめきにも似た苦悩
わずかな鼓動に
すばやい痛みを感じ取る
魚の遺伝子

その夜は
やわらかく着床する情念に囲まれて

 ....
赤頭巾 お前の指は 
技巧にはしりやすい

あの人々は棘だらけの岩の間で
すっかり虚ろだ
勇敢ささえ捨ててしまった
願いましては
彼らにふさわしいドキュメントを
彼らの目にミラクルを
 ....
ドビュッシーを聴く
なんとなくの気分で
なんとなくの夜
泳いでいると ちくり
ふいに

音楽が死んだらきっとかなしい
なんておもってしまって 私

父が
美意識の問題だね
といっ ....
汗臭い 髣髴とする 悪魔の 香りだ
匂い そう 言い換えてもいい
私の 魔笛は 虚ろな 無人駅の
顔のない 踊り子によって

汗臭くなる
ので
(誰だ、私を 命令する、 散歩の 自殺者は ....
静かなところに
土手か あぜ道か
そこらに
とりたてて めでたくもないが
ハーモニカの記念碑を建てよう

風が 風が吹いたなら
地球にたくわえられた音が
プァ プァ
聞こえるような
 ....
屋上に ちょっと頭のおかしくなった犬がいて
朝から晩まで グルグルグルグル
同じ場所を廻り続けている
誰が連れてきたのかも知らないし
いつからそこにいるのかもわからない
ただ ずっと グルグ ....
ミッドナイトプレスを
買った帰り道

天王寺駅構内を歩いていると
笑っている人も
うずくまる人も
奇声をはっしている人も
中学生も
しゃべっているおばちゃんも
みんな真剣だなあと思っ ....
「ここから飛び降りるって言ったらどうする?」
「やれやれ。気まぐれなお姫さまだ」
「なによ、その棒読みのセリフは」
「感情がこもっていないんだよ」
「あのねー」
 
 
 屋上、 ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
わけもなく
海に行かない


青ざめた
この肌の下の水脈に海の素質があるとしても


夏において
情熱的な、情熱的な
世界中の観察眼と観察眼が合い続けているとし ....
{引用= はじめに断っておきますが、これはオリジナルではありません。
 格闘家の前田日明さんが語った少年時代のエピソードがあまりにも
 いい話だったので、詩にさせてもらいました。
 もちろん、ご ....
男は冷蔵庫の中で傘を飼育している
夜の方が良く育つときいたので
朝になるとわくわくしながら傘に定規をあてるのだが
傘の長さが変わっていることはなく
その度にがっかりする
けれど男は知 ....
 定型に望みを賭ける
 形なきものにかたちを与えるように


 カメラ無し三脚立てて五歩下がり 
 瞼が切り取る秋の夕暮れ


 君のこと好きで好きで気が狂いそう
 君の字に宿る君の ....
エリンギとはなにか
考証してみた
いや
考証しようと考えた

名前の
瞬発力からは
超能力のある
伝説の占い師の名前であろうと考えた
古来、占い師は
男である場合が多い ....
24
折れた時計の針がキャラメル

23
の中に埋め込まれていてキャ

22
ラメルから生えているような

21
赤と青のワイヤーの両端はハ

20
ローキティの絵が描かれた ....
ひどい青さの落果
そんなに思い出を失くしてどうするの?
夢をみてるのね
ゆるい傾斜の果樹園で
ひとつひとつの木には
実がふくらんでいて
それいぜんには
花が咲いていて
遠い

息が ....
世の中にはいろいろいる
大変な人
毒虫
いもり
冗談の通じない大人
家出した人
おもむろに濁流へとサンダルを投げ込む
イソギンチャク
ミミズク
もずく
いちじく
ももんが
横丁 ....
またね
春風から一番遠いところで
皆でそうつぶやいたら
誰かの下唇に
名前の知らない花が咲いた
なあ、せっかくだからさ
もうしばらく
楽しいおしゃべりをしよう
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=31690

年上のおねいさんの立場になって読んでみると、「あら、かわいいこと言うわ
ね」なのか「ちょっと5年くらい修 ....
バカ男!ドス、バギャーン、コトン
バカ男!ズー、スー、プー
バカ男!キキキ、ドドド、ゴゴゴー
バカ男が信用するのは音のでないもの
バカ男!がたがたがたがた、びちゃびちゃびちゃびちゃ
 ....
君と出会った時
君の唾液が太陽で光ってキレイだった

早くセックスをしよう
君は口づけで背骨を拭いた

あらかじめ無い未来
僕たちのいるところは

あらかじめ
遊園地なんか ....
煙る空の
灰の深く
空は、どこか深くに
航空機を押し殺している
その、灰色の腸の痛みが
低音部に、轟く


その下で
タンポポを
想像妊娠した人たちの衣服だけが
黄色 ....
 

  路上からころがるビー球追いかけて草むらの中鳥が死んでる

  ヘラクレイトス持ち寄って読書会する三つ目ばかりの
 
  ブレーキをかけないままで港からそのまま海へ四人の若者

 ....
覚えてる
迷ったときの指先のちょっとした仕草とか
暑い室内でむっと漂ってきた身体の匂いとか

正午、君がサイレンの口真似をすると
僕らは作業を中断して
いつも小さな昼食をとった

今日 ....
笹公人さんの歌集『念力家族』http://po-m.com/forum/bookad.php?did=29415から32のお題を拝借してつくったものです。

1.念力
念力の半端にかかり雪解かな ....
 真昼の冬空 
風は片っ端から雲に形を与えていたが
僕は言葉に出来ず 見つめる視線は気絶した
灰色が潰れた雲の上でジェット機が飛ぶ
ぼろぼろとなった空の鼓膜は 僕の声はおろか 
トラクターの ....
合耕さんのおすすめリスト(141)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕らは曲がりくねった鼻- 奥津強自由詩305-11-10
野辺場の秋(November_Falls)- たかぼ自由詩305-11-6
婦人世界- k o u j i * ...自由詩505-10-28
少女に捧げる4つのストラテジー- たかぼ自由詩2+05-10-26
ゼブラフィッシュの遺伝子- たかぼ自由詩3+05-10-18
赤頭巾- 鏡文字自由詩305-10-11
父の美意識- 簑田伶子自由詩14*05-9-30
汗臭い_仁王- 奥津強自由詩205-9-26
ハーモニカの記念碑- プテラノ ...自由詩5*05-9-15
いつか空飛ぶ円盤が来る日まで- 大覚アキ ...自由詩505-9-13
僕の世界は海になって- 石川和広自由詩10*05-9-5
やきそばパンはいかにしてなくなり、夏はどのように始まったか- Monk自由詩29*05-8-31
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29
海に、行かない- A道化自由詩1705-8-9
ゴモラ(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩1205-7-20
七人の男(傘を育てる男)- たもつ自由詩4705-7-7
形なきものにかたちを与えるように- 渡邉建志短歌10*05-7-2
_彼女はエリンギ中毒- あおば未詩・独白4*05-6-3
キティの魔法のハラハラ時計- 大覚アキ ...自由詩5*05-6-1
フルーツメモリー- こしごえ自由詩16*05-5-23
ああ_そうだなあ- 不老産兄 ...自由詩605-4-7
春だから全員集合- たもつ自由詩12*05-3-13
【批評ギルド】『背中(せな)の翼』リョウ- Monk散文(批評 ...405-3-10
信用するもの- バカ男自由詩2*05-3-3
両足が無い人用の遊園地- 瓜田タカ ...自由詩805-3-1
色彩冷戦- A道化自由詩705-2-26
オナニーを始める娘- 天野茂典短歌605-2-20
サイレン- たもつ自由詩3605-2-16
念力俳句- 佐々宝砂俳句805-2-13
こみあげる景色- プテラノ ...自由詩6*05-2-11

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