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ありったけの自分を袋につめてニンゲンのふりをする人間。
空白のぽけっとの中でありったけのぐーをつくる涙はでない、
ありったけの妄想をお皿のうえに盛りつけてお ....
冷蔵庫の中で眠るからあしたは五十年後に起こしてください。
ぐるぐるぐるたみんさんなとりうむたっぷりふりかけおやすみなさい。
「目覚めろ！目醒めろ！。」と外う ....
皮膚の下ふえる傷がいとおしくまたひとり肉を咬んで夜。
肉袋の中ひとつちいさくふるえる眼に皮を縫い付け朝。
剥き出しの肉にあなたの名と眼を付けて飼 ....
うそばなしが側にいる時はうそばなしについて書いてはいいが創作してはいけない。相手はあのうそばなしである、どんな嘘を吐かれているか解らない、潜入創作官たるものくれぐれも ....
その日、
ぼくらは冷たかった。
ぼくらはいつも凍えていて、
身を寄せ合って、
暮らしていた。
あたたかくなるように、
少しでもあたたかくなるように、
ぼく ....
ゆきの「ゆ」が角ばって見える、
さむい。
屋根裏部屋は、
雪色吐息。
みかんはこたつで甘くなる。
ならばとりんごも並べてはみたが、
はて。
....
せっくすの意味を知ったのは、
煙草を覚えた日だった。
せっくすの女が吸っていたのを、
もらってはじめて吸った。
だけどはじめてせっくすしたのは、
その日じゃな ....
