私は元来
無口な男でありまして
うっかり、思慮深く思われがちですが
それは、本心を秘めている
というより、むしろ
現すタイミングを計れない
どうにも不器用な人間なのです


何か言わ ....
星をひとつもらった


夜空がすこしだけ暗くなって
そのぶん
ぼくの夜が明るくなった


きみに手紙を書く
いくども書き直したので朝になった
星のことは書かない


ぼく ....
ぼろぼろに
なっても

また

誰かを
すくおうとしてる

ぼく
自身さえ

すくえないのに
笑わない大人に
なってしまったさ
風もなくて―
今日もぼくは、陽気にツバメをとばしていた
せんぷうきはとばない 二日遅れのホワイトデーの
白いリボンを髪にのせて
ふわりと回ってみせる君は
大きくなったら
メイドになりたい
という

人様に奉仕したいとは
見あげた心がけだ

解釈は準備してお ....
足がつった
魚を釣った
痛さにのたうつ小指が
餌に見えたのか
少なくとも自分の足の小指くらいは
何をも傷つけないと思っていたのに
魚は同じようにのたうってる
口をこじ開け
引っ掛かって ....
正直に言うよ
耳ざわりのいいコトバを
拡大再生産するだけのプログラムなら
僕はいらない
周波数を左にいくぶん揺すぶって
日本中から寄せられた
ラジオネームを連呼するだけの
放送局を聴いて ....
身長差は10cm。

デコボコ姿が

可愛くて

今日もこっそり

鉛筆削る。
シマウマの
背中のたてがみは
かっこいいね
乾いた大地で
凛とした立ち姿
整然と並ぶ縞模様は
ガゼルたちの土煙にも
動じない強さ
地平線の奥に
夕日
道路沿いに
閉園後の動物園で ....
小さな鳩の影
追い掛ける子供
白い世界
切り抜かれた家族
飛び立つ

止まる
時間
インターホンが鳴って
受話器をとる
誰も出ない
カーテンを開けて外を覗く
いつの間にか砂漠が広がっている
その真ん中を
うつむいた君が一人で歩いている
名を呼ぶけれど
窓の開け方を ....
今を大切にする事は
未来を守っている
幸福は青いガラス瓶の中
無理に蓋をこじ開けようとしても
ダメだし
開かないからといって
投げてしまったら
壊れてしまって
二度とは元通りにならない
幸福の詰まったガラス瓶は
やわらかい ....
首の後ろ
うなじあたりに
赤いボタン
 
押したら
何か変わるらしい
 
それなら
一番 最初に
戻りたいな
 
何にも持っていない
まっしろなときに
 
なーんて
いつ ....
君が、
昨日よりも
薄く
見える

数ミリ
ばかり

気のせいだろうか

この世界の
奥行きが

昨日よりも
薄く
見える


今日という
平面に

僕たちは ....
新しいお絵描き帳と
クレヨンを持っていった
何も描けなかった
周りの子たちは
鳥も魚も人も
自由に描いた
真っ白く広げられたものの前で
どうしたらよいのか
わからなかった
どうしたの ....
おばあちゃんの火葬の日
おばあちゃんと全く関係ない自分の事で
火葬場のトイレで泣いた
お母さんと
妹は
途方に暮れていた
でも
おばあちゃんは
その夜
わたしの夢に出てくれた
そし ....
花は散ったとしても

彩や香りは思い出せるから

花弁を拾い集めるのは

もうやめましょう?



散り際は儚く美しく

あとはただ土へと返るだけ…





 ....
なんだか一番ホッとする

そんな副作用を兼ね備えた

魔法の薬。
聞き捨てならんな
お前はあれを首と呼ぶのか
2メートル以上はあるあれが首か
そりゃキリンにだって首は要るだろうよ
持ってたいだろうよ なくしたか無いだろうよ
頭と胴体のあいだにキュッと一本ほ ....
野原で 寝ころんでいたら
しろがねの雲 おりてきて
金無垢の馭者が 手を差しだした
ありがとう でも
まだ いいや


*関連作品
召天の話→http://po-m.com/forum ....
雪に降られて風邪をひく
まぶたが熱くてクラクラした

一人ぼっちで見上げた天井は 遠く
ひんやりと畳は つれなく
空気までカサカサと ささくれだっている

さみしいな

寝たり起きた ....
雨が降ったよ


砂漠に降った


とても痛いよ


慣れていないよ





松尾多聞
まだ青系の光が外を支配している
舗装したての車道
履きなれた運動靴で
全速力
走り出す
足首に感じる
くっついては押し出すように離れる
アスファルトの粘着質

足のまわりの音を掻き消 ....
季節外れの

雨雪に

埋もれた

救済の 聲 を聞く



確かに そこにあった

僕 の 純情
赤信号の少し高くを
つばめが横切っていった

そんなところまでは取り締まれません
とばかりに
おまわりさんは空を見上げている

季語は春
ゆっくりと
けれど、
止まらない


 ....
深夜の質問サイトに
こんな書き込み
「生きたエビをもらったのですが
色が真っ黒です
もっと赤く、新鮮な
色でないとだめですよね
古いものをもらったのでしょうか」
ツッコミどころが満載だ
 ....
真白で。

輝いてて。

絵の具のような。

ペンキのような。

雲じゃないような。


真白で。

真白な。

真っ白なんだ。
weed & skyさんのおすすめリスト(143)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
太宰ヒラメ- 佐野権太自由詩41*07-4-20
ぼくの星- yo-yo自由詩19*07-4-20
金魚すくい- 043BLUE自由詩607-4-19
- 蒼木りん未詩・独白2+07-4-9
- プテラノ ...自由詩5*07-4-8
はね- R自由詩307-3-31
お父さんスイッチ- 佐野権太自由詩53+*07-3-23
こむら返り- たもつ自由詩1307-3-22
ラジオ- シリ・カ ...自由詩7*07-3-20
色鉛筆- 來稚自由詩4*07-3-18
サバンナ- 夕凪ここ ...自由詩707-3-18
太陽とルービックキューブ- プル式自由詩7*07-3-17
駱駝- たもつ自由詩1307-3-17
「今」- 流希-Яuki ...自由詩407-3-17
幸福は青いガラス瓶の中- ジム・プ ...自由詩307-3-16
リセットボタン- 倉持 雛自由詩307-3-11
ブラウン管- 043BLUE自由詩407-3-10
- たもつ自由詩1607-3-10
おばあちゃん- チアーヌ自由詩907-3-9
花一輪- 優飛自由詩5*07-3-9
おやすみ。- 來稚自由詩5*07-3-9
うちくび- 若原光彦未詩・独白15+07-3-8
そろもん(お迎えの話)- みつべえ自由詩207-3-8
ありがとうやさしいね- スプート ...自由詩4*07-3-8
______________________________ ...- 多聞自由詩407-3-8
朝の前- ポッケ未詩・独白3*07-3-8
イノセント×イノセンス- 李伍 翔携帯写真+ ...107-3-5
信号無視- たもつ自由詩1007-3-4
エビちゃん- シリ・カ ...自由詩7*07-3-4
雲色無限。- 狠志携帯写真+ ...407-3-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5