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世界の片隅に咲く花を
うつくしいと言うことはできない
ぼくはその花を
見たことがないのだから
その花自身は
なにも語らないのだから

あなたが
浮かんでいる雲を見て
自分にも翼がほし ....
その重さは
平等ではなかった
がしかし、
下に位置しようと
劣と評されようと
充分に重く、
尊ぶべきものだった
桃売りのおじさんが
店をたたみはじめた頃
空はグレー、
そのずっと先に
茜。

こちらに気がついたおじさんが
 最後だから、
 まけとくよ。
と言う。
桃の香りで酔っ払って ....
夕暮れに降り出した雨は
いつしかわた飴に変わっていた

本日の降水確率は夏祭りです
割り箸を持ち歩きましょう

町を歩くと
大人も子供もみんな
甘く優しい色に包まれながら
頭の上で割 ....
あなたのところから お月さまが見えますか

お月さまと 木星と アンタレスで
一辺が5度ほどの 正三角形を つくっています

(ほんとうの once in a blue moon は、
  ....
植物園まで
はちの子を送っていく
バスは回ってこないから
自転車でまいあさ運んでやる
自由ぐらい自分で守れと
けさ見た夢の話をしながら
ペダルをこいで坂道を登る
はっぱの裏に書いてあるこ ....
忘れかけていたフレーズが
検索にたまに現れて
クリックしそうになることを
僕は言わなくちゃいけません

気にしないなんて言ったのは
誰にも興味がないためで
アイスクリームが好きだから
 ....
笑わない大人に
なってしまったさ
聞き捨てならんな
お前はあれを首と呼ぶのか
2メートル以上はあるあれが首か
そりゃキリンにだって首は要るだろうよ
持ってたいだろうよ なくしたか無いだろうよ
頭と胴体のあいだにキュッと一本ほ ....
まだ青系の光が外を支配している
舗装したての車道
履きなれた運動靴で
全速力
走り出す
足首に感じる
くっついては押し出すように離れる
アスファルトの粘着質

足のまわりの音を掻き消 ....
庭で子どもたちが泣いている
ちいちい ちいちいと泣きながら
翼をぱたぱたさせている
それだけで 私ももらい泣く
私は狂ってしまったんだと思いながら泣く

そして何を悲しんでいたのか わから ....
もっとみんなが傷つけばいいな
何日も布団の中で過ごさなきゃならなくなるくらい
コップをつかむ力すら出なくなるくらい
そしてもっと憎しみあえばいいのにな
どうして自分がこんな目にあうんだと言って ....
月の裏側には湖があって
そこではフナがよく釣れる
月のフナは泥臭くなくとても美味である
レンズで焼くと水色に変わる
透明になる直前までよく焼くのだ
これは父の好物でもあった
あなたにも食べ ....
weed & skyさんの未詩・独白おすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 若原光彦未詩・独白507-8-24
つぶやき- FUBAR未詩・独白7*07-8-4
パラソル- もろ未詩・独白607-7-12
わた飴前線- プル式未詩・独白11*07-6-14
blue_moon- clef未詩・独白4*07-6-1
植物園まで- 若原光彦未詩・独白10*07-6-1
静物- 若原光彦未詩・独白407-5-31
- 蒼木りん未詩・独白2+07-4-9
うちくび- 若原光彦未詩・独白15+07-3-8
朝の前- ポッケ未詩・独白3*07-3-8
庭で子どもたちが泣いている- 若原光彦未詩・独白12*07-2-9
おはよう、地獄の戦士たち- 若原光彦未詩・独白2*07-1-31
月の裏側には湖があって- 若原光彦未詩・独白1606-8-17

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