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飛べない魚が
雲の中から這い出してくる
ふるい戦闘機のなきがら
双胴に牡蠣殻のいちめん

酷使されたラジオから
喉をさいて響く歌
あたたかいミルクを呼んで
冷たい夜に泣く ....
空のひとすじ
とぎれとぎれに
たましいたちの渡り
祝祭の予感が
はりつめて街に灯る

肌をかさねる
こいびとは柑橘の香り
湿り気を母音に換え
いくつも降らせ
打ち上げて

土く ....
感覚を駆って
熱と湿度が飛び交って
ふたつの身体を高めていく

星間飛行の鈍色の船体が
故郷の水を恋しがって
恒星の配列をなぞるように
五感が跳ねて
目を閉じているのに  ....
うわの空。さんの橘あまねさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
即興(夜空への祈り)- 橘あまね自由詩1312-1-5
即興(多摩、12月)- 橘あまね自由詩1411-12-20
星にかける虹- 橘あまね自由詩1311-11-30

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