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さよなら
気泡みたいなことばを
無造作に夕暮れに飛ばしてみると
橙にすっと溶けていったのは
声が震えていたせいかもしれなかった
車輪の音、渇いた
ペダルを思い切り踏みしめて
陽炎 ....
夜中
水道から
ぱたぱたとなみだ
海になんか辿りつかないのに
机の上で
しまい忘れたサラダが
哀しい彩りで居場所をなくしてる
きれいに一人分だけ残して
あたたかみをなくしたイスが
部 ....
地下鉄を抜けて
まだ低いところで呼吸してる
午後一時過ぎ駅前広場
灰色の街で
塗りつぶされてく
人も教会も犬も風も光も私だって一緒よ
乗りついできた
ひとつめの駅の
名前は何て言ったっ ....
午後から雨
そうだね
草丈より少しばかり高いだけだよ
寝転んで空を覗けば
透き通ってくどこまでもずっと
背中がくすぐった痛いね
午後から雨だね
蟻が不器用な列を作って
ゆっくりと夏 ....
シマウマの
背中のたてがみは
かっこいいね
乾いた大地で
凛とした立ち姿
整然と並ぶ縞模様は
ガゼルたちの土煙にも
動じない強さ
地平線の奥に
夕日
道路沿いに
閉園後の動物園で ....
たとえば
水銀の
体温計の
危うさだよ
それは
けだるさの
端っこで
かすかに
午後の授業
先生
砂時計が
ぜんぶ
落ちたら
眠ります
少し
似ている
前髪 ....
午後の教室
一番後ろの席で
眠りとの間に揺れていると
ずっと遠くの方に喧騒が消えていく
穏やかに舞う埃が
知らない間に袖に張り付いて
一緒になって光合成していた
金曜の午後
ノート ....
終電が過ぎて真夜中
ひとりきり家路を辿れば
無音ばかりがこだましてやるせない
呼吸をするたびに白い息は空に溶けていくのに
うまく言葉にできない気持ちは
もやがかかったまま解けてはくれない ....
車窓から眺める景色は
ゆっくりとスピードをあげながら
めまぐるしく通り過ぎていく
あの夏が加速するのと同じように
このまま行けば海に出る
何の脈絡もないまま
手ぶらで電車を乗り継い ....
{引用=今夜は
月もちょうど半分の明るさで
なんて幻想的な夜なのでしょう
今夜は
月も森の木の天辺に腰掛けて
なんて素敵なお客様なのでしょう
丘の上から眠る町を一望して深呼吸
物 ....
1486 106さんの夕凪ここあさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏追い
-
夕凪ここ ...
自由詩
18
07-9-23
アスパラガス
-
夕凪ここ ...
自由詩
19
07-4-11
地下鉄
-
夕凪ここ ...
自由詩
3
07-3-30
クローバー
-
夕凪ここ ...
自由詩
10
07-3-26
サバンナ
-
夕凪ここ ...
自由詩
7
07-3-18
まひるのつき
-
夕凪ここ ...
自由詩
17
07-3-17
ピアニッシモ
-
夕凪ここ ...
自由詩
11*
07-3-5
春待ち人
-
夕凪ここ ...
自由詩
11*
07-1-11
影追い
-
夕凪ここ ...
自由詩
6*
07-1-9
幻想舞踏会
-
夕凪ここ ...
自由詩
10*
06-12-27
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