* * *
ロンドンロンドン洟をかむ
黄色い魚を買う
黄色い輪ゴムを噛む
路地裏
モロッコモロッコ靴みがく
赤い鉄砲の夜
赤い床板の板
軋ませて
チベットチベット手を叩 ....
うるせえなそれでも僕のたましいはゴムタイヤに詰めた散らし寿司なのだ
もてたくてもてるふりしてもてまくりもててもててもててもててもてて
一日に一本限りのタバコのような君のスマイルのためなら
おひさ ....
しがみつけずに落ちてくるもの
あああかい赤い父さん父さんあれ何ですか?
サルビアのたおやかな先から
トマトみたいに落ちてくるもの
父さん父さん
ラーメンがのびます
ハナをかんでください
....
どのくらい掘ったか
見当がつかない
半分くらいなものか
背後をみやる
暗く光る土のにおいが
鼻をうつ
ここでは時間がわからない
時間は崩れている
なぜか穴は崩れたことがない
光の記憶 ....
男は毎朝はやく目をさまして
裏山の頂上まで登っては
一本だけ生えている樹の枝から実をひとつつんで
かわりに前の日につんだ実の種をくくりつけて
陽がすっかりしずむころに家に帰り着いた
実を ....
暗く輝く舗道に
群れるひとの息
灼熱から遠ざかるからだに
ひっぱられ
脇道にそれて
ひんやりする暗がりに
肩を入れる
夜に流れる
うすい闇は
底なしだ
ぼくは冷たい空気のなかを
....
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