最近は、ぼくは殆ど詩は書いていませんが、現代詩フォーラムや文学極道に
投稿する際に、たまに新しいのを作ることがあるくらいで、まぁ、ここ5年
くらいは、詩を書くという行為から遠ざかっています。

 ....
昼過ぎに出かけて青天を悔やむ


良い影を供に飛行機雲を追う


あおぐ小春日和にすくまぬ手足


思い人などいなくとも春の音


ぽかぽかとしか言えぬ陽にぽかぽかる


あやうくバス行き過ぎる我影な ....
足元を どこまでも 横たわっていく 蛇の体を 持ち上げて 手繰り寄せた 無限に連なる 大小の起伏を 奇跡的に 全部越えて 長い長い 胴体の長さに 終わりを告げる 小さな頭部が やがて見えてくる 潮の匂いのする河口で
きみが釣り上げた秋は
きらきらと
ヴァーミリオンの鱗を煌めかせ
すっぽりと
きみの心に還っていった

ぼくはといえば
あいかわらず
仕掛けを空に垂らし
風を釣 ....
もう随分と大人になったであろう
彼を
時々思い出すのだ

もう随分とおきざりにしていた手紙を
こっそり読んでしまう罪

今なにをしているの
時々あなたに問いながら
今は優しい ....
それ
  を
   ひ
   と
   し
   ず
   く
    ずつ


コップに入った褐色の液体の上に泡を
星型に並べたテーブルの恣意的な動作と
これからばらばらに散 ....
かつて死んだ人のことをうたった人が死にました
そうやってみんな
小指一本で繋がってゆきます
いつか自分があの繋ぎ目を切ってやるのだと意気込んでいた人たちは
例外なく、自分は生きているのだと主張 ....
動いてはまたもとの視線へ還っていた

そしていつかがらんとなった
快速まちのホームでぼくらこういうふうにであった
めとめをぼうでつないだような 予感ががんがんいってんだ

暮れたら手のかたちさえほら
ふやけて消えてしまうのに
あんたがなんかほらコーラとか
 ....
まわるソーダの腰から 手が
染めるやわらかなくさき色

溶けたビーズのひだひだ数える
空を
転がす ミュージックスター


こっちにこないか
その繊維のリズムを君の
骨 ....
はあかるいやわらかさをもっていて
とき につめたい
さようならのあたたかさを
わたしはしらない
東京の月はたんさんのあじがするの
つめをみがいて。
もうすぐくるちいさなわかれを
のみこむ ....

青葉の無限について
ひもとくうたは
いつの日か
にぶい戦争として
終わりを迎えます
それでも
雨のこと
肌にしみついて
忘れません

うれしいね
きっといつか
血は海のた ....
名前のない子供が
後ろから話しかけてきた
かたんかたん
電車はどこまでも
行き場のない子供と
片道切符のわたしと
だれかと
おんなじ空の下で
かたんかたん揺れている
 ....
やさしい音楽しかきけないときがある
と二度書いて消した
書けば書くほどに
それでいったいなんだっていうんだろうという気がしてならなかった
人間が正しくないセイブツで、言葉と表情を持 ....
ねぇ、知ってた?
君がはじめて、私にくれたもの。
一つのガム。コーラ味のガム。
それがね。どれだけ嬉しかったかわかる?

君のズボンのポケットのなかにはいっていた・・・
まだ、少し君の体温 ....
1.

そう
やはり今日もそれは朝から増幅していた

そう
今日もやはりそれは朝から猥らな温もり

そう
それは今日もやはり排水溝の臭いの交尾

そう
今日もそれはやは ....
吸い取られていく言い散らかされた言葉たちが、
順序もなく咀嚼されていくゆったりとした時間の持続。
そこでは言葉たちは、徹底的に孤立させられ、
意味の手を差し伸べることはできようもない。
関係の ....
レッドキングは
強い
強かった
んじゃないかな
でもひょっとして いやマジで強い
と思うよ 多分

ラーメン屋のカウンター席でチャーシュー3枚を入れ
るべきか否か、その抗いがたき自 ....
電気のつかない夕暮れ時の逆さまな空
名詞の数だけ開かれた窓の向こうに
鉛筆を転がして進んでは後戻りする

形容された全ての柔らかい眠たさを
放り投げてもう一度ドアを閉じるその部屋で  ....
ギャっと言って
飛び跳ねた
蛇みたいな
木の棒が落ちていた

きゃっと言って
飛び退く
どうしたの
ワッフルヘアーの彼女
髪の毛に木の枝がと
のたもうた
男の子の集団がかけつ ....
みえない身体のなかで
手が縮こまる
青く染まった
泥の歴史を反芻しながら
鳶色に滴る見える手は 
(見えない手は)
(見えない何本もの手は)
みずからを固くだきしめて
ひびわれた胡桃の ....
  
  

  夏雲のひろがる街よ燃えあがる道路に赤き百日紅の散る

  黙々と入道雲の空にたちのうぜんかずらの橙さえる

  ここからは道の跡絶えて砂の海絶望までの足跡長し

  ....
ディスクユニオンの袋をぶらさげて
少年は誕生日を祝うのさ
今夜にお似合いの曲を仕入れて
最高にご機嫌な気分でね
アイスキャンディーをなめながら
一人で夜道を歩いていくぜ
ソーダ味が口の中で ....
まだほとんどの人が働いているお昼の3時に
いきつけのスーパーに行くと
詩や日記を書いて汗を流さず暮らしている自分が恥ずかしくて
レジの女の子に好きだと告白できずに
照れながら表情には出さず左手 ....
送り火は遠い波濤にまっ先に消えた
竹飾りは猫と仔犬が昼の間
じゃれついた裏通りからの角ではためく
塗炭屋根を透いて夕凪の水平線が現れる頃
精霊流しは
漕ぎ手にまかせ不知火を渡る

町 ....
じゃんぷッ!
いちッ!にッ!のさんッ!

小さいけど真っ白な花を
今、精いっぱい咲かせたよ!

小さな体を
小さな背中を
ぐんと伸ばして
いちッ!にッ!のさんッ!
さぁ、じゃんぷッ ....
白銀のたゆたう陰茎、微弱に割くワラの光源

闇を色々な方向で、説明しようとする振動
幼児の皮膚を
毎日雪かきをする母の手袋に。

ハムスター語を理解する、この世で只一人の
子供が出来、光 ....
仏陀は泣いている
空の向こうのどこかの国の
古都に横たわり

仏陀は泣いている
笑った顔で
笑ったような顔のままで

その肩や 腕や
頭や 鼻や 手のひらを
生活の場としているマカ ....
殺してやるの輪郭を辿って行くとやるがくれになり
殺してと呟いてみたり殺してくれというと
最後に助けてなどと命乞いが産まれてくる

毎日何も考えずに幾人もの命の消滅を見過ごしながら
命の沸き出 ....
窓からの夕陽の中に
ほこりがきらきらと舞う

体育座りのぼくたちは
机のかげで キスをした
ほこりの雪は それを隠す

バッグにひそめてきたコーラを
ビーカーに注いで 乾杯

今日 ....
構造さんのおすすめリスト(66)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
”ネット詩”を経由して―- オダカズ ...散文(批評 ...11*15-8-19
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- 砧 和日自由詩407-4-7
秋釣- 草野大悟自由詩12*05-10-10
踏み切り- 自由詩105-4-26
ゑひ- あやさめ自由詩305-4-15
冷たい遊戯- サカナ自由詩505-2-15
ひかり- 高橋正英未詩・独白305-2-10
ヒカリ- 二村体次自由詩205-2-9
ミュージックスター- 二村体次自由詩2*05-2-1
東京- 自由詩305-1-29
秋の伝言- 青色銀河 ...自由詩305-1-27
今日のこと- 自由詩105-1-27
そしてあなたに両手を開いて振ることもできる- ________自由詩8*05-1-25
コーラ味のガム。- 天使自由詩204-9-21
禁忌- 汰介自由詩104-9-20
吸い取られていく言葉たち- ななひと自由詩304-9-18
レッドキング(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩404-9-17
[fiction]- あやさめ自由詩304-9-12
ワッフルヘアー- あおば自由詩4*04-9-2
- 青色銀河 ...自由詩504-8-21
夏時間- 天野茂典自由詩504-7-31
15才(Blankey_Jet_City_へ)- LUKE自由詩304-6-10
うらやましくて- rue自由詩10*04-5-19
精霊流し- 折釘自由詩404-5-19
じゃんぷッ!- もこもこ ...自由詩5*04-5-8
孤独なふりをする- 瓜田タカ ...自由詩404-5-5
笑う仏陀- 望月 ゆ ...自由詩2*04-5-3
春のX- rue自由詩104-5-1
理科室記念日- 望月 ゆ ...自由詩3*04-4-19

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