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1
耳なし芳一
壇ノ浦に座す
撥は海風
火の肌をなぜる
赤い藻屑と沈んだままの(旗たち切れの)
悔いの嵐の そのなかの
2
めくらの芳一 どこへゆく
雨滝のよう 夜闇のよ ....
ふっと
水気を含んだ本の両脇
不穏がととのい
遡上がはじまる
奥の詩から女がたちのぼる
ひるがえり
紙面にむんずと顔を押しつけ
ことばのインクの溜め池は
頭頂に浮かぶ
巌流島から ....
あなたは激しい加速をとり違えた氷のように歩いていた
わたしの喪失は人混みにもまれていよいよ遠のいていた
あなたの鈴のような耳のひらき
わたしはわたしのせいで気がふれてしまいたかった
“わた ....
「仕事に貴賎なし」で渡りあるく
暗証とID
待機室はいくつものセキュリティチェックをくぐった先にある
「夢のバイト。ジャンボ機ですよね」
マニアは聞けばいろいろ教えてくれるが
夜の羽 ....
レモン色のチューリップが
それは雨天のせせらぎであって
顔は飛沫(しぶき)をはじいていたのです
あなたは最初の花ですか
植物図鑑のはじめですか
あなたは「赤」のはずなのに
あなたの夢み ....
渡 ひろこさんの乾 加津也さんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
耳なし芳一
-
乾 加津 ...
自由詩
23*
12-10-6
水底にきえた
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乾 加津 ...
自由詩
13+*
11-1-19
あなたは激しい加速を
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乾 加津 ...
自由詩
17*
11-1-11
そこに笑顔はあるか
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乾 加津 ...
自由詩
14*
10-10-12
レモン色のチューリップが
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乾 加津 ...
自由詩
14*
10-9-22
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