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空中庭園の夜で
零れそうな月が
溶けて朧に霞む
夜は秋みたいに
更けてゆくよね
いつの間にやら
緑が赤に変わり
枝から剥がれて
足元に転がって
粉々に消えても
何も変わらず ....
青信号の点滅
ギリギリで間に合わない
そんなことは
わかっていた
でも、
君と一緒なら構わない
そう思った
絶望的な結末
それでも今は構わない
君と一緒なら、たとえ
赤信号 ....
オルゴールの箱を開けると
止まっていた
あの頃の時間が動きだす
もうずっと昔
子供の頃の
何度も
何度も
キリキリと
キリキリと
ゼンマイのネジを巻く
子供の頃みたいに
....
疲れ果てて
色褪せた
繁華街の朝を通り抜け
ガラガラの電車の
ドアのすぐ側の席に座り
手すりに頭を預けたまま
揺られる
満員電車とすれ違うたび
何かが足りないような
そ ....
僕の名前は皆月零胤 でも名前はまだない
多分それは小学五年の夏休みが折り返した
そんな時期だったと思う
空き地の隅には僕たちの秘密基地があった
それはホームレスのビニールシート ....
果てしない闇の中
なぐさめの月を抱く
その瞳に映す僕の罪は
笑うたび優しく刺さる抜けぬ棘
欲望は満たされることはなく
偽りのぬくもりは
終わったその瞬間から
この手の中から零れ
漆 ....
午後からは雨がやんだ
小鳥のさえずりを聴き
その翼を懐かしく思う
雨上がりの空に架かる
あの虹の向こう側には
僕の両親が住んでいる
会いに行く途中の道で
水たまりで溺れる魚が ....
渡 ひろこさんの皆月 零胤さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
空中庭園
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皆月 零 ...
自由詩
7*
08-9-26
砂漠の砂に注ぐ水
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皆月 零 ...
自由詩
7*
08-9-7
オルゴール
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皆月 零 ...
自由詩
5*
08-9-4
夏の終わりという駅で
-
皆月 零 ...
自由詩
18*
08-9-3
クロコダイルの夢
-
皆月 零 ...
自由詩
7*
08-8-22
アウグストゥスの月を抱く
-
皆月 零 ...
自由詩
11*
08-8-20
溺れる魚
-
皆月 零 ...
自由詩
21*
08-8-9
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