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いつもじとじと湿っているこの街が
珍しくからっとしている
空に雲はなく
赤裸々に青を露出させている
そしてぼくは手帳の予定をなぞる
風は穏やかに通り過ぎ
なにごともない
なのに
....
澄んだ湖に ぽいっ と
石が投げ入れられた
綺麗な水面が崩れるのを
少し切ない気持ちで
見ている
乱れた湖水をしずめるのに
この手のひらは
水になれぬ野蛮
かき回すことなら
....
太陽がブスブスと燃え尽きて
街がポツポツと独白を始める
厚化粧した流行が
人工の闇を闊歩する
巻き起こる風にそよぐビル群
氷だらけのジュース
灯りのない部屋に切り取られた小さな窓
ひとつ ....
それは今日ではないのか
かつて疑い
そして抗い
やがて慣れ
いずれ飽きて
強くなったのではない
君が目を覚ますのは
いつも五時間目の
誰もいない教室
窓際のその机の上 ....