すべてのおすすめ
110416
ヒメジョオンとハルジョオンの相違は
人体には影響有馬線のことばに圧倒されて
桜が散るまでは気軽に聞くこともならず
いつの間にか不 ....
100218
オキシダント濃度の悲哀を
感じないのがキリン
鳳凰の次に現れたキムジが
朝の顔を繕う傍らには
2匹の紛いウミガ ....
090517
お茶碗を落っことす
がちゃんという音
鋭い破片が飛び散って
皮膚を破り
鮮血を散らす
のはずだったのに
を期待で ....
090420
じっくりことことと
煮詰めるのですと
テレビの中の先生が
無感動に説明しています
感動するのはアシスタント役の
アナウンサー
お客さんの聴 ....
瑞々しい嘘
090311
元死刑囚が
テレビの中で
話をすると
南から北へ
北から南へと
冷たい風が吹き抜けて
墜落した飛行機 ....
090310
くたばりぞこないが
へっついにもたれて
大あくびをしている
家の前を通りすぎる
死に神のような男に
会釈をしてから
次の男を品 ....
081025
くつしたが
くつしたがくつしたがと
悲鳴を上げるので
靴下がと
穴の開いた靴下が
靴の中で欠伸する
石ころを蹴っ飛 ....
080927
真夜中のコンピューターは
パソコンと呼ばれることを嫌う
計算機と呼ばれた頃が
懐かしくて
居心地の良い
専用のルームに
専任の管 ....
080913
ガス抜きを致しますと
クエン酸
パチンコ屋のご亭主は
幼児はお金がないから
遊べないよと
すげない顔して
駄菓子屋の親父に下駄を預け
古く ....
ターンテーブル
080910
ゆるやかに日が暮れ
跳びハゼが眠る頃に
三日月色の雲が出る
古着を売って流離う風も
そろそろ退屈するはずと
....
080903
明日も良い天気
保障する
空約束と信じていたが
少し軽率すぎたようでした
宗谷本線
抜海駅で降りて
歩きだしたときは、よく晴れていて
....
080820
夜というのは
夜があるのは
地球人には当たり前
でも
太陽人には不思議なことで
夜なんて
何処にも売ってない
もしかし ....
080805
生えるためには水が要ると
ステンレスのボールが喚く
サルビアの花の写真は
今からでも間に合いそうに
麗しく艶やかで瑞々しくて ....
080709
新装開店のお店の前
チラシを配る男の子
チラシを受け取る男たち
木登りが上手だねと
褒められたことがありますか
危ないから木に登 ....
080703
カワガラス
オレンジ色を
四角に染めて
生きる渇きに
備えてる
(保有期間が過ぎたので
(補修用性能部品を
(絶対に
....
080628
明日は大雨ですから
透明なビニール傘ではなくて
しっかりした傘でお出かけ下さい
天気予報が告げる大雨の予測
雨が降るから傘をさす
....
080625
(ろくろの革を膨らます)
騰貴マネーが
ブリリアントな
ダイアモンドを
投げるのだとさ
どこでと問えば
とろろとろろと
....
080611
六月になると
ブラインドを用意する
晴れたら暑い季節です
陽に焼かれ
暑いのは我慢して
幼い声でいわれても
降りるつもり ....
080519
癒着した粘着液を
B29から落とし
不発弾に垂らし
静かに土を被せ
そのままにしておいた
不安が的中した
....
080513
水色の空に雲が流れ
時間が止まっているようにも見える
体育館では
子供たちが遊んでいる
にぎやかな声に
忘れかけた記憶 ....
080510
生まれたばかりの赤ん坊
歳を喰った赤ん坊
仲良くならんではしゃいでる
これから通る寄り道は
怖いお化けが威張ってる
拳骨 たんこぶ 雛あ ....
080509
神経質な男がいた
体温計の目盛りが
37℃を越えたと
大騒ぎする眼をなだめ
再測定を促すためにも
新たな予兆が期待される
男は毎夜壁を抜け
....
080404
コレでよい
コレで
ひとかけらの土塊を
脚で踏みつぶす
粉々にしてから
ふるいにかける
乾かしては水を加え
塊にして
叩く
叩く
....