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さよなら
と言いながらつむじ風
くるりと巻いて
さよなら
ともう一度

こんにちは
とは言わないで
何度も
何度も
さよなら

止まらない銀河鉄道
開かない窓からアンドロ ....
小川のような楽譜を背泳ぎして
フルートを手にする君
瞳を閉じた音色は
君の夢をまさぐって青い湖に案内する
歌詞はそこで一隻のボート
僕は向かう方向に背を向けて
ひたすら歌いながら漕ぐ
 ....
「夢ならば」

肌を刺すような風
なびいて
夢 紅葉狩り

枯れていった草
大地に帰り
恋 秋の囲い

夢ならば
流れ去る一筋の光
夢だから
忘れいく装飾の色彩
くるっと

くるっと回って
見つけた

影法師

地面に寝転べって
空とかくれんぼしている

くるっと回って
いなくなった

影法師

僕はまた別の影法師になって
あなたの見つめている空拭いておく
僕に詩(うた)を下さい
書き損じの紙切れ
池に舞い落ちた木の葉
真夜中の月の海

僕は何処かに置き忘れているのかも
駅の遺失物の棚
旅先のホテルの一室
ツンドラの森に

いつも
 ....
玉蜀黍

玉杯を挙げながら
君の衣剥ぎ取り
下弦の月に捧げる

濁っていたかもしれない
闇に光る眼差しも
火照った君の肌に淡く溶け出す

黍の甘さがそのまま
横たえた身体から呟 ....
君の透き通る眼差しで
僕を照らしている間
淋しい夢にうなされて
一人ぼっちで泣いている事がある

僕が起きるのは
決まって暗い部屋
今日も
君はどこにいるの

見回し続ける

君がいるはずの部屋か ....
野原に言葉を放したい
青空の下で
道行き人に言葉を預けたい
街灯の下ででも

わたしは「わたし」を捨て去りたい
「わたし」が
わたしを拾う時まで

わたしは
「あなたがた」の影 ....
?

無言の哀しみを垂らすカオス
木霊する虚数の戯れ
無限と背中合わせになって
月が次第に傾く
頂点で迎える明日は
まだ迷いながらも十二単を纏いはじめる


?

今昔のとき
 ....
もう
君のいるところは
桜の花が一面に広がって
陽気な君を
さらに陽気にさせているのだろう
はかなさよりも
いまのよろこびを
空いっぱいに舞いあがらせて

まだまだ
遠い桜前線
 ....
コーヒ−カップの底で
四角い哲学者が
溺れながら
プラトン的愛について
考察している

僕が
スプーンでかき混ぜると
永遠を
ひと時が飲み込んで
一行の詩が
生まれた
言葉足らずの季節がやってきて
降り注ぐ涙も白い息を吐く

部屋の暖炉で暖まっていたのは
自分一人だけ

棚に飾ってある詩集が
染みで黄ばんでいくのにも気がつかず

突然起きた表層 ....
唇を重ねたように
息がつまりそうな真夜中
声を荒げて
逃げだしそうになる都会の真ん中で
小さな羽虫たちは
か細い灯りに寄り添い
汗臭い涎を垂れ流している

相槌のない会話が延々と続 ....
 「返事」


太陽に声をかけても
一向に返事は返ってこない
取り巻きの雲が
覆い隠して
自問自答の老木が揺れる


 「返事」

孤独な問いに
枝にぶら下が ....
「実数」最大公約数でも最小公倍数でも共通
    項は言葉ひとつ。そして、僕らは無
    限大の幻想に迷い込み、実態の無い
    虚の世界で戯れる。愛を確かめ合お
    うと指折り数えた ....
夜風が寝る前に君に教えてあげよう
僕が昼寝していた時のこと
公園の芝生にやんわり擦られながら
木陰がそっと忍んできて
日射しを追い払ってくれたみたいで
すっかり夢心地に浸ってしまって
何故 ....
何処にでも
在る
言葉の塵

散らかしては
掃除する
片隅に追いやっては
在った事さえ
忘れてしまっている

でも

ひとつ

忘れられない
捨てられない

指輪に嵌めて

ひとつだけ

あなたからの ....
空をなぞって
言葉がはじけていたのは
     少年だった頃

女の子がおはじきに
言葉を色分けして空き缶に詰めていった
          夏の海に帰る前に

すき
という二文字が ....
祈り捧げる
オリオンの夜に

わたしはあなたの首輪となりましょう

締め付けて
もっときつく

わたしの憂欝は
すでに蛇のようにわたしに絡まり
両手を合わせるのさえ
まるで機 ....
 響き

(響き)
朧夜が鳴いている
  乳白の温もり
 掌の母の心音


   (迷い)
  蝶に吸われて
    ひらり
   闇夜に零れる


 (嘆き)
 蓮の華 ....
海と陸に幾つもの水爆が落とされて
夕日が消えてしまった

森林が砂塵に帰して
息が止まりそうになる

人間が
スピンオフエイプの化石として
砂漠に埋められた

世界は焦土に食べ ....
午前一時七分

   ごらん
   粉雪が降っているよ
   まるで天使の羽が舞っているように
   今は
   僕らだけの窓辺
   君と一緒に過ごしたクリスマス
   最初の告白
 ....
時間を鎌で切り裂く事が
出来たなら
僕は君を独りにしなかっただろう
太陽が目隠ししたままで
いてくれたら
僕は君のうなじに
炎を吹き掛け続けていたのに
罪なのは
君の柔らかな語りではな ....
夜が起き出して
今夜はと舞台衣装に着替える
黒い不安と白い恐れの鍵盤を
交互に叩くその曲は
泡立つ恍惚の光り

濡れた海を拭くように
満月の落した布が
昼と夜の境界線から漂う
かもめ ....
人を見る目がない目で
僕は毎日誰かの顔をみている

のうが無いといわれた脳みそが
鼻くそをほじくる僕を支配している

手に職をと言われて
いまだに手つかずのまま
両腕が仕方なくぶらさが ....
緑葉生い茂る森の奥
君を抱きしめる

   最初で最後の交わり

なだらかな曲線を描いた
背中が微かに痙攣し
時折流し目で見つめる
君の瞳が切なくて

   僕はまもなく他界
  ....
 
透きとおるような青い瞳を閉じて
月明かりをよそに
思索する空
道標を失った者たちの
無数の悲しみが白い炎をあげて
燃えている



どこにも行けないという絶望を
焚き木にすら ....
砂浜を撫でる乾いた風が
肺から循環する
感傷の毒を洗い流し
ただ瞬間だけを咲かせる

吐く息はいつも
黄痰に鎖を繋がれ
夢の欠片も存在しない

一本の座標軸に
流され惑わされながら ....
 青空

もういいかい
まあだだよ

雲さん かくれんぼ

鬼さん こちら
とう かぞえるよ

お日さま ひとりぼっち
あか鬼さん

夕がた 来たら
たき火もするよ

 ....
   どこから
   ともなく
   流れてくる
    なつかしい調べ

さえずる小鳥も
枝の上で目を閉じ
一匹のシマリスは
頬を膨らまして
 ....
渡 ひろこさんの乱太郎さんおすすめリスト(69)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さよなら- 乱太郎自由詩25*12-11-9
- 乱太郎自由詩24*12-7-2
夢ならば- 乱太郎携帯写真+ ...1611-11-22
くるっと- 乱太郎携帯写真+ ...1811-11-15
星の砂が零れるみたいに- 乱太郎自由詩16*11-9-19
玉蜀黍- 乱太郎携帯写真+ ...16*11-8-24
青空と灯台- 乱太郎携帯写真+ ...16*11-7-25
願い- 乱太郎自由詩18*11-5-11
君はかぐや姫だったのかも- 乱太郎自由詩1211-4-21
桜前線ははるか- 乱太郎自由詩15*11-4-11
哲学- 乱太郎携帯写真+ ...17*11-4-1
待つ- 乱太郎自由詩1811-3-2
息遣い- 乱太郎自由詩15*11-2-10
返事- 乱太郎自由詩23*11-1-21
数学のみが自然の営みなのか- 乱太郎自由詩12*11-1-6
水仙の歌- 乱太郎自由詩16*10-12-20
言の葉- 乱太郎携帯写真+ ...16*10-12-15
おはじき- 乱太郎自由詩14*10-11-11
首輪- 乱太郎自由詩15*10-10-20
響き- 乱太郎自由詩11*10-10-12
言うまい- 乱太郎自由詩13*10-2-23
アヴェ・マリア- 乱太郎自由詩15*10-2-3
秘恋- 乱太郎自由詩8*09-10-1
- 乱太郎自由詩10*09-9-22
めまい- 乱太郎自由詩1809-8-27
契り- 乱太郎自由詩10*09-8-17
白い炎- 乱太郎自由詩23*09-7-8
呼吸- 乱太郎自由詩19*09-5-19
小詩三篇- 乱太郎自由詩16*09-5-9
オカリナの吹く森- 乱太郎自由詩13*09-4-24

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