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コンセントから漏電した原色の((わすれないで))はフィクションとなり



       凝固剤の足りない夜の水槽で泳ぎも歩きもできない会話 


壁 ....
列車から{ルビ放=はな}った鮮花は孤児だから一枚一枚懐柔していく



長針の長さか短針の長さかと午前午後とも振り切れてなお



隣家の瓦のいろを確認する軋む板間にうぶ着の陽光
 ....
一.


青を
反故にした

よりも
事情がある

真昼につき、
雨はふらない




二.


鋏の持ち手が緑だったことから
分け合いたくない
ままの
手 ....
渡 ひろこさんの簑田伶子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きみは東京に住んでいる- 簑田伶子短歌25*08-2-13
初夜- 簑田伶子短歌14*08-1-29
断片集「間引く」- 簑田伶子自由詩37*07-12-6

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