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一陣の風、
吹き抜ける
この初秋
空は青く
何処までも高く
天蓋は涯までまぁるく
円かに外部はなく
凪いで
人々は歩を進める
この地上にて
神々は居られ
その豊穣なる艶姿 ....
突き抜け
上昇し沈み込む、
限りなく際限なく
熱に貫かれ 声、
発せるということの
奇跡
歌、うたえることの
有り難さ
意味 以前に 声の言葉の響き在り、
わたしはひたす ....
軽やかに
紡ぐ
内から
沸き上がる
思考の糸を
生まれたての
子供のように
普遍の宇宙を
舞いながら
世界の響きに
身を委ねて
沈み込む虚脱は
苦痛の肉体と共
忍耐を背負 ....
異邦の人、独り
高曇りの空、歩む
街、穏やか
涼風は吹き抜け
現に馴染んだ者達
群れをなし
秋の甘やかな大気に浸る
異邦の人、独り
平静に包まれ
高曇りの空を歩みながら
....
風が吹いている
風は絶えず吹いている
新たな行為をしよう
この現実に刻み込む
新たな行為をしよう
この生は死と共に終わる
君は、
生きる気力がどうしても湧かないまま
暗闇にずっ ....
朝だ
熱気がもわんと身体を包む
街は目的を持った人たちが忙しく進み
何の目的もなく歩いているのはわたしだけだ
色んな形象をした白雲が
青い天を流れていく
突然、足許の大地が裂け眩暈する ....
腰の曲がったおばあさんは
下から世界を見上げます
澄んだ眼で街行く人を見つめます
そしてひとりゆっくり歩を進めます
生きる静かな執念です
腰の曲がったおばあさんは
昼間ヘルパーさんに家 ....
孤独なシャウトが
天を突き破り
哀しみとなって降って来る
奥底の故郷を希求する
無防備剥き出しの飛躍
心の壁を打ち壊して
廃墟を抱えて彷徨う私たち
廃棄され得ぬ二元論
主観と客 ....
からだが冷えている
外は雨だ
アスファルトは黒々と濡れ
行き交う人々はそれぞれの目的地を持ち
僕はただ震える
季節は梅雨
何も無い不安に僕はおののく
僕は此処に留まらなければならない ....
遠くから降って来る歌声が
浮遊したまま哀しい音色を木霊させ
やがて地に落ち砕け散る
天に舞い上がる歌声は
満天の星達を暖かく抱き
やがて静かに沈み込む
歌声は現れ消え去る
現の壁 ....
水銀柱は地中深く突き刺さり
僕の居場所はとっくに奪われ
あゝ星だ、あんなに輝き爆発して
雪降る宇宙を溶かしている
地平遥か入道雲が踊り
こちら側では子らの笑顔が弾ける
もう行か ....
開けた窓から雨の匂いが流れ込み
濡れていく遠い森のざわめき始めて
貴女の声は透明な水底に沈んでいく
ああ、
こんなに澄んで囁き交わす時ばかりなら
詩を書くことすら要らないだろうに
僕は ....
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く
)今は何もせずぼうとして
)うねる夏の光を夢見ながら
)美しく深まっていく世界を信じ
....
今日も空は青かった
にこりともせずただ青く
無限の沈黙のうちに
それは在った
今日も私は無力だった
宇宙の虚無に耐えかねて
あなたにあることないこと
喋っていた
今日も黄昏は優 ....
一条の光、
緑の木立に射し込む
それは静かな正午過ぎ
私は独り、イートインで
アイスコーヒーを啜っている
)ゆっくりゆっくり流れる時間が
)いつしかゆるゆる止まり始め
)魂はまたうっ ....
静かだなあ
今夜はなんとも静かだ
昨夜からの疼痛が
今は嘘のように収まって
気持ちも
まぁるく落ち着いて
こうして詩の言葉を綴る自分が居る
ちらっと記憶の奥を覗いてみたり
火照る身体を ....
明日は長男の誕生日だ
生きていれば十一歳だ
たぶん生きていると思うが
確かなことは言えない
離婚した妻が家族ごと夜逃げしたのは四年半程前のことだった
離婚するに当たって当時高二だった ....
渡辺亘さんのひだかたけしさんおすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
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日付
この地上にて(改訂)
-
ひだかた ...
自由詩
5
23-10-13
夜想42
-
ひだかた ...
自由詩
9*
23-4-8
とうめいに_すみわたる(改訂)
-
ひだかた ...
自由詩
11*
23-3-24
ツキヌケル、秋の朝
-
ひだかた ...
自由詩
7
22-10-13
風は吹いている
-
ひだかた ...
自由詩
6
22-9-17
これでいい、そう_これでいい
-
ひだかた ...
自由詩
3
22-9-10
腰の曲がったおばあさん
-
ひだかた ...
自由詩
4*
22-9-8
シャウト
-
ひだかた ...
自由詩
6*
22-7-21
午後模様
-
ひだかた ...
自由詩
5
22-6-14
歌声たち
-
ひだかた ...
自由詩
8
21-12-17
此処に未練を捨て置いて
-
ひだかた ...
自由詩
8
21-7-23
無垢と復讐
-
ひだかた ...
自由詩
11
21-2-20
一つの生を、一つの詩を
-
ひだかた ...
自由詩
4*
20-6-5
今日もまた、明日もまた
-
ひだかた ...
自由詩
14
19-8-9
独り、イートインで
-
ひだかた ...
自由詩
8*
19-4-23
ありがとう
-
ひだかた ...
自由詩
16*
17-9-22
告白〇魂の穴
-
ひだかた ...
散文(批評 ...
8
17-5-31
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