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何もかもがたやすく朽ち果てる朝に
いつもと変らず追憶のトーストを焼く
悲しむだけの余地に
骨は散らばる
芽を摘む
わたしたち 悲しいくらい温かい
目の眩む速度でそこなわれていく
わず ....
手に負えない重さ
月明かりに映えるシーツに残るわずかな質量
コーンフレークと牛乳の朝
時間が白い霧となって降っているね
透き通ったグラスは
飛び散ろうとするあなたをゆったりと受け止め
....
風と波とが ゆらめきながら
私を冒す
もどかしさが 私の中で爆発しそうに煮え滾る
結晶化し始めた世界で
私はおぼつかない存在になる
そこに立って 信号が青になるのを待っていた
今では私 ....
ついに鳴らされた音のために
ついに発せられなかった言葉を思うとき
街は 列車は 夕陽は 失われる
冷たい深海魚の 冷たい尾鰭
夏の日に 生き物ははかない光だ
溶けずに残っている便箋
病 ....