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木曜日に最後の晩餐をして
金曜日に くちづけられて
磔にされて 血を流して 死んで
三日後に もう一度生まれる
手のひらには穴が開いたままで ....
レインボーブリッヂはセヴンブリッヂ。
七つの色は罪の色。
「まるでトウキョウみたい」と僕は呟いたのでした。
海も山も陽も街も
自分も俺も全部嫌いな勝手な女が言ってたんだ
「あの橋は河を渡る為にあるんじゃない。
あの橋は河で溺れる為にあるのよ。」
最初は何を言ってるのかてんでわからなかったけど
最 ....
死を意味する季節
冬
しんしんと
音も無く
積もる雪
大地や植物たちは
雪に閉ざされ
太陽をみることさえ
叶わない
木々たちは
雪の上に
蒼い陰をおとし
寒さに ....
君に対する僕の心は
ほとんど愛で
蝋燭たてとか
傘たてとか
ドアノブとか
靴べらとか
そういうものに
僕はなりたい
....
がしゃん できない
床に広げられたポップコーンを拾い集めて
窓から投げ捨てると
バターがきらきら光って
まるで星みたいだったんだ
いつ渡したって誕生日プレゼントさ
と強がってみ ....
雨宿りのカラオケで聞いた声が
可愛い声だったから
その声が欲しいと思った
緑の日は休日
君の好きな祝日に
テトラポットの先で歌おう
雨宿りのカラオケで歌った声が
可愛い声だと言うから ....
俺の片目は何時も赤いけれど
何故か知ってるかい?
兎みたいに
寂しいと死んじゃうんだ
知ってたかい?
と言うと
君は心底可笑しそうに笑って
それじゃあ
鏡の中に映るあなた ....
今が過去になった
今が未来だった
何十億もの刹那を刻み
人は歩き続けている
過去は今だった
過去は未来だった
後悔しても引き返せない
そんな道を人は歩いている
未来が今になる
....
風から風へ
季節が変わる
いつもの風景が
広くなる
時から時へ
季節が生まれる
いつもの時間が
穏やかになる
音から音へ
季節が奏でられる
いつもの音声が
豊かになる
....
独裁者についてった時代を
その時代の人々を今振り返ってどうかしてたんじゃないかと思うように
百年二百年たったら
俺たちのことを
俺たちの時代をどうかしてたと思うのか
船はずっと北を目 ....
水は自由だった
形はなく
その場所がその形だった
自らの意志で
動くことができなかったが
絶えずすべてが動いているので
別に苦ではなかった
暑くなれば
空に浮くこともできた
のん ....
第十ニューロン「そして今へ。」
さて、私はそのままアメリカに来てしまった。
アメリカについた当初の事は、また別のエッセイに書くとして、
一連の事柄で覚えている事を、書き記しておこう。
....
私は 殺したことがあります。
言葉を 徹底的に 噛み殺したことが。
口の中を 苦い味で湿らせ、
悲鳴を上げることもなく ただ静かに死んでゆきました。
私は 言葉を 殺したことがある ....
ペニーロイヤルティーに
ネガティブクリープを入れて
混ぜて混ぜて飲んでみれば
十代の魂の香り
ごめんね
色々と
全部ごめんね
ハート型の箱を置いていくから
遠くに行くから ....
きっと今年は
お前の爪が
茶色いチョコに
塗れて汚れる
何て事は無いだろう
いや違う
あって欲しくない
そう思うのさ
それは
悪い事かね
愛してるだの
好きだの
離れた ....
よォ
どうにかなんねぇのかよォ
この世界ってよォ
何処行っても戦争ばっかじゃん?
何かさァ
世界平和って言うのォ?
そういうのマジで心の底から願うっつーかァ
お前の事好きになっちゃってさ ....
?.
ヒヨドリたちが庭に現れる
鳥は歌うものだと思っていた
あれは
叫びだ
桜木町から横浜に向かう道で
君は叫んで
何度も叫んで
アスファルトの上に寝転がって
....
満たされた月が
静まる夜に息をかけ
澄みわたる気配は
、まるで水の中
地に影おく木々の枝先は
水草のように揺らめきたって
浮かびあがる山の稜線で
青さを図る
私は膝をかかえ
天を ....
寝苦しさに目を覚ますと
やはりホリデーインの一室に泊まっていた
わたしの隣では
脇臭く寝相の悪いやつが
馴れ馴れしくいびきをかいていた
エーチャンのニューグランドホテルは
わたしのこころの ....
彼は眠りこけているが彼女は目覚めている。
息で曇る車窓の向こうは夜更けた雪国、
どうせなら洒落たペンションにでも泊まりたかった、
と彼女は思うけれど、
財布の中身を考えれば車中泊もしかたな ....
オーイエー
言い終わった後に後悔してばっかだから
オーイエー
目薬でも飲んでみようかと思ったりする
オーイエー
とでも言ってなきゃ罪悪感で押し潰されそう
オーイエー
嘘をつくならバレ無い ....
思い出すためではなかった
あの日 あの時 あの場所で
明るい夏の陽を浴びたのも
あのひとの横顔に
静かでみじかい恋をしたのも
語るためではなかった ....
今の生活から逃げたくて
花になりたいと
思った日はいくつあっただろう
それでも人として生まれたのだから
自分のどこかに
きっと
花があるにちがいない
一日中ずっと部屋にいて
星にな ....
反吐が出る程に誰かを憎んでいようと
俺はお前を何時だって思い出す
お前みたいにようできた妹を持つ秘訣はな
兄ちゃんみたいな駄目な兄貴を持つことや
何やってもあかん
お父ちゃん、お母ちゃんに
心配ばっかりかけよる
こんな駄目な兄ちゃん見てる ....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
死にたい奴から勝手に死ねばいい
と受話器に書き込んだ朝は
乾いた雪が派手に舞い上がっていた
ちっとも積もりやしねぇ
誰かこの世界を面白くしてくれよ
そんな事を言う輩は死んだ方がいい
と ....
死ぬか?と雪男君は行った
地球防衛軍には入れなかった
皆と一緒に卒業式にも出られなかった
この冬に二冊の同じ漫画を買った
真っ青な
春
1、2、3、4
退屈だよね
5 ....
夢を見るのって
いいじゃない
醒めれば喉はカラカラに乾いていて
煙草の煙も上手く通らない
むせ返って出てくる痰も飲み込めない
カルキ臭い水道水が染み渡る不思議さ
絵コンテみたいに毎 ....
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