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細くやわらかな毛氈が
鳥の道に触れてゆく
夜の上の朝
光にじむ日
猫の幻が五つ
壁の幻を視ている
街が眠るまで
会話はつづく
冬が招く冬の道を
影に刺 ....
さらさらと
まとわりつくもの
ふりほどかずに
ねむる
首のまわり
言葉と鎧
うなじの角
避けられた 寝返り
粉より大きく
嘆きは浮かび
氷をほど ....
寄り添うは虚ろだと知る夕べから髪と糸の鳥もとめる二人
とげが棘ひかりが光に刺さるのは鉛筆の森はらわたの森
音をただ携えて無の道をゆく冬を後ろにかたちなき ....
かがやきを熱さを廻す途切れ指
夜からむ夜かきむしる夜がゆえ
岩の上また岩の下数億年
硝子にはひとりのすがた波ばかり
....
リモコンがリモコンを喰う朝ぼらけ
アマゾンの箱をひらくと射る瞳
ピンどめの天使の影の浮く便所
ぐぬぬより二文字多いぐぬぬぬぬ
....
石のなかから硝子をひろう
いつのまにか消えている
手のひらに残る かたち
ふちどり
こきざみな夢
菓子の弦
水は灯のそば
傷と波と壁
語りあいな ....