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身のまわりのひとところが
なんだか前よりも
がらんとあかるくなった気がするのは
そこに虚無がひとつ
生まれていたためだった
私はいまだその大きさも輪郭もつかめず
いつかつかめる日がくるかど ....
場末の小さな店を出ると
もう真夜中のはずなのに
不思議とあたりは白っぽく明るい
街灯もひとつもともっていない
しかし明るいとはいえ太陽がないので
なんだか昼間とはちがった
さびしい明るさだ ....
壁を自在に移動する窓
持ち歩き可能な窓

心臓に取り付けるための窓

蜃気楼だけが見える窓

窓硝子に詩を書くための窓
叩き壊しても何度でも再生する窓

脱け出すためだけの窓
忍 ....
藍静さんの塔野夏子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
虚無をめぐる予測- 塔野夏子自由詩9*07-1-7
明るい真夜中- 塔野夏子自由詩11*06-12-27
窓のカタログ- 塔野夏子自由詩15*06-12-17

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