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朝になれば目が覚める
そこはぼくの家
いや
ぼくの家らしい
今までぼくの家と言われてきたのだから
そうなのかもしれない
生まれてきた時から繰り返したことを済ませ
家を出て学校に行く
そ ....
地球は丸いものだから
平たい紙に写しても
全て正確には表せない
距離を正しくしようとすると
面積がおかしくなり
方角を正しくしようとすれば
形が崩れてしまう

地図は
もともと全てを ....
見捨てられてしまった夢は
どこにも行く当てもないまま
下を向いて歩いていた
夢は希望を失ってしまったのだ
このまま消え果てゆく
そう思った
本来ならば夢は夢なのに
夢は夢をもてなくなった ....
空っぽになったぼくの頭の中は
乾いた風しか吹いていなかった
それでも
どこからか歌が聞こえる
初めて耳にするそのメロディーは
どこか懐かしかった
空っぽの頭の中は
それだけで十分だった
 ....
いつも通る道のある家の玄関に置かれた
手入れを忘れられたその花壇は
いつも泥みれだった
白い花が咲いているというのに
綺麗とは思われず
むしろその花の美しさが
汚さを目立たせていた
花の ....
神が振ったダイスが
地上に落ちる
この地の運命は決まったのだ
ある者は喜び
ある者はうなだれて涙を落とす
ダイスに従って
轟音とともに風が吹き
幾つもの稲妻の光と音が響き渡る
地は震え ....
ついに定規は曲がった
まっすぐにしか使われない自分が
悲しくなったという
まっすぐに測れるものなんて
世の中のほんのわずかしかない
そう思ったらしい
もっと柔軟のある生き方を求めて
現実 ....
時が流れば折り返し
春を教える梅が咲く
匂いを風が染めあげて
空には花の色がつく
春を描けるこの春は
今は今しか紡げるものを

わずかばかりの若草に
蝶がひらひら飛びまわる
草から草 ....
のどかな田舎道を歩いていると
温泉が昼寝をしていた
地面に寝そべって
いびきが山々の中を響かせる
その横をせっせと郵便ポストが走ってくる
汗がまぶしい
温泉は深い眠りの状態なのか
全く反 ....
朝から雨が降っている
窓を打ちつける音が響いている
心の音は天の音
雨音がだんだん強くなってくる
耳を塞いで
穏やかな風を思い出す

朝から雨が続いている
もうすぐ春だというのに
土 ....
今日の朝の空は
雲一つない澄み切った黄色だった
青はどうやら品切れらしい
緑も余っていたらしく
どちらにしようかと悩んだあげく
黄色にしたと農夫は答えていた
いつ青になるのかと聞いたところ ....
社会の授業で
何も考えることなく
黒板の文字を
そのまま写していたあの頃

ページを変えなくてはならなくなって
めくったまではいいけれど
ふと何も書かなくなった
理由は何もないけれど
 ....
白い馬がトカゲに乗ってやってきた
道の真ん中を堂々と
幅を利かせてやってきた
艶のある毛並みは輝き
勇敢という言葉が似合っていた
「ついにオレは自由だ」
と得意な顔をして地面をはっていた
 ....
海に穴が空いていた
ぽっかりとしたその穴は
なぜか魅力的だった
吸い込まれるように入っていくと
太陽がごうごうといびきをかいて寝ていた
邪魔にならないように脇を通り抜けて
どんどん下がって ....
どこか遠くへ行きたい
どこでもいい
歩きではなく
自転車がいい
遠くへ行けるだろう
速く進めるだろう
風を感じるだろう
風を切るその瞬間が大切だから

どこか遠くへ行って
道に座っ ....
ヘッドフォンからクラゲが出てきた
きちんと右と左から
透き通るその姿は美しかった
片方が大きくなると
一方が小さくなったり
それぞれ浮いたり沈んだり
その度にひらひらと舞う姿は
まさにハ ....
見えない明日に向かって
ぼくらは走る
見えない明日があるから
ぼくらは走るのだ

いつも手探りで
仄かな明かりは君の存在
何も聞こえない暗闇で
微かな声は君の呼び声

知らない明日 ....
玄関のドアーを開けると
宇宙が立っていた
寒そうにしていたので
中に入れてあげることにした
宇宙は喜んで
宙返りをしながら
家の中を転がって入った
飲み物を用意している間
宇宙はバナナ ....
水素原子と酸素原子だけが
一定の割合で結びついてできた水は
確かに純粋な水であろう
綺麗な水なのかもしれない

では美味しいのか
答えは否であろう
純粋な水ほど美味しくない

ならば ....
穏やかな風が吹く
冬の晴れた日の午後
寒い日のはずなのに
その冷たさはどこにもない

鳥たちはのびやかに飛び回り
土は生きている

めったにないこの日を
人も皆
外に出て心で祝う
 ....
誰もわかってくれないと
思っているのは
誰にでもわかっていることで
誰もがわかっていると
思っていることは
誰もがわかっていない

それでもどこかが
つながっているようで
そのつなが ....
戦争を知らない子どもたちが
大人になって
大人の信用を知らない子どもたちが
大人になって
戦争を知らない子どもたちを知らない僕等は
髪の毛が茶色いと許されないなら
携帯電話を持つと許されな ....
はらだまさるさんのぽえむ君さんおすすめリスト(82)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
どこにぼくの家があるの- ぽえむ君自由詩10*07-3-7
言葉は丸いものだから- ぽえむ君自由詩10*07-3-6
見捨てられた夢- ぽえむ君自由詩9*07-3-3
空っぽの頭の中- ぽえむ君自由詩11*07-3-3
悲しい花- ぽえむ君自由詩13*07-3-1
神のダイス- ぽえむ君自由詩7*07-2-28
曲がった定規- ぽえむ君自由詩49*07-2-27
春の夢- ぽえむ君自由詩10*07-2-26
田舎の温泉- ぽえむ君自由詩8*07-2-26
地球が重くなっている- ぽえむ君自由詩9*07-2-23
今日の空は黄色- ぽえむ君自由詩8*07-2-22
真っ白な思い出- ぽえむ君自由詩24*07-2-21
トカゲに乗った馬- ぽえむ君自由詩4*07-2-21
海に穴が空いていた- ぽえむ君自由詩10*07-2-20
遠くへ行きたい- ぽえむ君自由詩13*07-2-19
クラゲ- ぽえむ君自由詩24*07-2-19
ぼくらは走る- ぽえむ君自由詩9*07-2-18
宇宙- ぽえむ君自由詩8*07-2-17
純粋な文章ほど美味しくない- ぽえむ君自由詩15*07-1-14
冬の晴れた日の午後- ぽえむ君自由詩18*06-11-29
誰もわかってくれない- ぽえむ君自由詩13*06-11-18
「戦争を知らない子どもたち」を知らない子どもたち- ぽえむ君未詩・独白15*06-11-10

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