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輪ゴムのように生きろ
小さい頃から父に
ずっと言われ続けてきた
その父も祖父から
ずっと言われ続けてきたらしい

輪ゴムのような生き方って
どんな生き方なんだろう
伸びたり縮んだり
 ....
普段は絶対に使わない漢字を
みんなはすらすらと書いている
そんなことぐらい
書けて当然らしい
でも手紙や作文の書き方を
ほとんど知らない

当たり前のことが
わからなくなっている
複 ....
山の奥に入って行かなければ
採ることのできない昆虫が
都会の真ん中にたくさん生きている
虫網を使わなくとも
高価なお金で獲得できる
採る楽しみよりも
持つ楽しみに変わってきたのだろうか
 ....
ふうと一息
空に向かって
シャボン玉が膨らんでゆく

光に照らされて
青くなり
赤くなり
くるくる回る

たくさん飛ばして
気づけば
シャボン玉の空

地上では
アジサイが ....

森には緑が生い茂る
その中のたった一枚の葉
その葉がなくとも
森は揺るぎないだろう
でも
その一枚の葉が
一枚の葉になるまで
どれだけ過程があるのだろう
その一枚にも
命が通っ ....
満員電車の中のつり革を
片腕を伸ばしたまま
必死になって握り締め
このつり革は自分ものだと
態度で主張する
そんなわずかな場所が
そんなに欲しいのかい
数分後にはみんな降りてしまうよ
 ....
白にだって
暗い部分はあり
黒にだって
明るい部分もある

規格化された文字にだって
心があり
心が豊かな人にだって
画一もある

すべてのものは
動き
動き続け
変化し
 ....
乾いた土だらけの
広大な畑の中で
手を振る人がいる
呼ばれている人は
ずっと遥か先なのに
動きに反応して
手を振りかえしている
互いがこんなに離れても
どうしてわかるのだろう

ビ ....
自分の位置を確かめたいと思うとき
とても広い世界から始まって
少しずつ小さい場所に区切りながら
ようやくわずかな自分に辿りつく

自分の位置から世界を見たいと思うとき
わずかな自分から始ま ....
今は昔、をとこありけり。
まめにあやしき箱の詩歌の会に投げ入る。
よき歌には数を賜るも、をとこまれなり。
せむかたなしとて時うつるなか、いとになき歌を
思ひ浮かべり。すなわち投げ入れて数を待つ ....
幼い頃
誰かに見つめられて
動けなくなったことがある
逃げるので精一杯だった
不思議な目だった
そんな記憶を思い出しながら
公園のベンチでうたた寝をする

家でちゃんと寝ようと思って
 ....
風は夢を見ている
ゆらゆらと揺れながら
青い空の夢を
気持ちよく描いている

風は夢を見ている
ふらふらと漂いながら
緑の森の夢を
心地よく遊んでいる

風は夢の中で
自分が風に ....
夕焼け空の中だった
買い物から帰る途中の道で
少年は子猫に向かって
石を投げていた

少年はすでに泣いていた
ぼくの家では猫は飼えないんだ
小さな声だった

ぼくが悪いんだ
お腹を ....
空の草原を
風がそっと撫でてゆく
空が左から右へ波打つ
その波を追いかけて
鳥が飛んでゆく
今日の草原は
青に満ちている
草原からの潤いは
地上の緑にとって
かけがえのない
命の源 ....
しきりに蝉が鳴く中で
曲がった坂道を
ようやく下ってゆくと
夏を渡る大きな橋がある
ふと橋から見下ろせば
ずっと下に川が流れている
手すりもないまま
幅狭くまっすぐに
ずっと続いている ....
最初に雨を見たのは
ぼくだった

みんなはそのとき知らなかった
窓に一筋の雫が流れて
静かに落ちていったのを
最初に雨を見たのは
ぼくだった

風はなかったのかもしれない
ただ水が ....
素晴らしい名曲を
聴くことは大切だけど
自分の歌を口ずさめば
それは生きている
たとえそれが
上手く歌えなくても
それは生きている
自分の意味が生きている

感動した言葉を
覚える ....
春の海はやわらかい
海と空との
地平線は線ではなく
ぼんやりとしている

春の空はやさしい
山と空との
地平線は線ではなく
崩れた帯のよう

近くで波の音がする
何度も繰り返すも ....
空が揺れている
だから
風が吹いている
その風はとても暖かい
どこまでも翔けて行けそうだ

空が揺れている
だから
心が浮いている
その心はとても明るい
どこまでも飛んで行けそうだ ....
あなたの隣に
夢を置かせて下さい
ほんの小さな夢ですが
あなたの隣にいる限り
とても生き生きとします
あなたが喜ぶと
小さく羽ばたく音を出します
ただ
あまり見つめられると
照れて縮 ....
「一人前」という人が
どんな人なのか
今でもわからないけれど
多分自分はそうではないだろう
世の中からすれば
自分はきっと
立派には生きていないだろう
お金になるようなことに
とても不 ....
言葉には翼があるのです
人の心の中を翔け抜けてゆく
翼をもっているのです
言葉によって
その飛び方もまちまちで
小鳥のように
翼をせわしく羽ばたかせるもの
大きな鳥のように
空高く翼を ....
君の手は空には届かない
当たり前だけど

けれども最初から
そう思っていたら
君は何もしない人になる
無理だとわかっていても
やってみるのもいいものだよ
ああやっぱりダメだったね
そ ....
ひたすら書き続けたペンは
その日はとても疲れていたので
家に帰るとすぐにお風呂に入った
湯船の中はとても気持ちがよかった
窓をそっと開けると
葉桜が街灯に照らされて
心を癒してくれた
外 ....
乾電池は夢を見ていた
水の上をぷかぷかと
浮きながら流れてゆく夢だった
ただ水の力だけで動くことが
不思議に思った
乾電池にとって
何かを動かすには
電気しかないと思っていた
夢の中で ....
ある学校の授業で
問題が出されました

イヌ クマ ヘビ ヒツジ ウサギ
この中で仲間外れはどれ

先生も生徒も
別に答えは何でもよかった
答えの理由を楽しむ
そんな問題でクラスは盛 ....
学習塾に行く道で
おばあちゃんが一人で野菜を売っていた
何も言わずに通り過ぎようとしたら
どこへ行くんだね
と話しかけてきた
塾と答えると
そうかい偉いねぇ
今の子達は大変だねぇ
せっ ....
よくできてるね
問題を解けばほとんど正解だった

よくできてるね
この言葉が嫌いだった

よくできる生徒で終わってしまうのが
納得できなかった
私は何もしていない
私は何もできていな ....
恋をしたその帰り道
商店街で見つけたコロッケパン
食べながら歩いて家に着く
どんな味だったのか忘れたけれど
胸がいっぱいだったと思う

デートをしたその帰り道
またコロッケパンを買って
 ....
私は私なので
私にしかつくれない詩があるはず
けれども
その言葉が見つからなくて
いつもずっと探してる

私は私なのだから
私にしか歩けない道があるはず
けれども
その道に辿りつけな ....
はらだまさるさんのぽえむ君さんおすすめリスト(82)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
輪ゴムのような生き方- ぽえむ君自由詩10*07-6-25
できて当然- ぽえむ君自由詩19*07-6-18
昆虫採集- ぽえむ君自由詩19*07-6-15
シャボン玉の空- ぽえむ君自由詩14*07-6-8
一枚の葉- ぽえむ君自由詩15*07-6-8
悲しい占領地- ぽえむ君自由詩26*07-6-5
月と太陽- ぽえむ君自由詩14*07-5-28
手を振る人- ぽえむ君自由詩12*07-5-28
自分の位置- ぽえむ君自由詩7*07-5-27
古典詩ほうらむ(第三段)- ぽえむ君散文(批評 ...7*07-5-23
不思議な目- ぽえむ君自由詩13*07-5-22
風の夢- ぽえむ君自由詩9*07-5-21
石を投げる少年- ぽえむ君自由詩11*07-5-18
空の草原- ぽえむ君自由詩14*07-5-17
夏を渡る橋- ぽえむ君自由詩10*07-5-13
最初に雨を見た- ぽえむ君自由詩14*07-5-1
自分の意味が生きている- ぽえむ君自由詩10*07-4-30
少しずつ夏- ぽえむ君自由詩21*07-4-29
空が揺れている- ぽえむ君自由詩8*07-4-28
夢を置かせて下さい- ぽえむ君自由詩12*07-4-27
立派に生きてはいないけれど- ぽえむ君自由詩6*07-4-25
言葉の翼- ぽえむ君自由詩11*07-4-25
君の手は空には届かない- ぽえむ君自由詩14*07-4-20
お風呂上りのペン- ぽえむ君自由詩6*07-4-17
乾電池が見た夢- ぽえむ君自由詩12*07-4-16
仲間外れ- ぽえむ君自由詩8*07-4-13
買い物を知らない子どもたち- ぽえむ君自由詩12*07-4-11
誤った正解- ぽえむ君自由詩12*07-4-11
コロッケパン- ぽえむ君自由詩14*07-4-10
私は私をまだ始めたばかり- ぽえむ君自由詩13*07-4-10

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