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ほんとうの事が知りたいけど
正しいかどうかはどうでもいい
つまり、とりあえずは磁北を信じて
夜どおし動かない星を探し出す
北極星、と呼ぶのは僕たちだけで
イトスギ達にはきっと別の呼び名がある ....
ピアノのあしは楽器を支えているのか
それとも音楽を支えているのか
ギターをかき鳴らす仕草は
そのあしに似て、共鳴する独り言
マイクを持って空を指したとき
ひとはただのマイクスタンドでしか ....
夜明けとともに
失ってしまう事におびえて
冬の星座がのぼる前にと
眠りにつくふたりには
体温だけが必要で
かたむいていく、その先に
今日の終わりは信じないのです
夜がきます
恐ろし ....
明るい照葉樹の森で
点滴を打ちながら
二酸化炭素には気をつかっている
ロハスな昼下がり
生き方にまで
流行があるのだから
死に方にも流行があるのだろう
思いのままに生きられない
狭 ....
今日は静かな雨
君と焚き火をしよう
やさしいぬくもりでは
凍えてしまう夜だから
黒松の薪なら
煙は雲まで届くだろう
そしたら湿り気の凝集で
雨が雲から
絞り出される
だから焚き火 ....
降り出した季節のはじめのひとしずく 僕は知らずに踏みつける夜
おぼえてるもうわすれてる ふりだしではじめにふったさいころのめは
泣き出した君の最初の一滴を 知って知らずか{ルビ宇宙 ....
曇る窓の先は雨
バスの湿り気に汗ばむ
ポケットのハンカチ
フロントガラスをぬぐうワイパーの往復が
息苦しさをリズムにのせようとする
雨の降るしくみは
学校で教わった ....
北風が公園の遊具を
カラカラと転経するかのようで
あわてて耳をふさぐと
もう名前も忘れたあのひとが
私を呼んでいるのに
声は私を忘れて
名前はだれにも届かない
やっとちぎり取った ....
キレットの真下の残雪で
オレンジ色のジャケットが
タルチョのようだ
鳥たちの羽ばたきの音で
あちらへと招いている
おまえはもはや
ことばだけになった
ど ....
神が住むという山の麓は、瓦礫だらけの扇状地で、そ
こに掘られた深い母井戸を彼は「マジャール・ダー」と
呼んだ。この場所から井戸の水面を見ることはできない。
カレーズと呼ばれる地下水路はここを水 ....
砂まじりの夕焼けが
河口の水面を鏡にして
車のクラクションまでが
赤方偏移すると
空がどこにあるのか
行方を見失ってしまい
だんだん宇宙になるその正体を
冷たく知ることになる
....
息をひそめて
(葉も揺らさぬように)
焚き火が揺れる
煙の中でも煙草を吸う君は
跡形もない言葉のままで
髪先を星座に投げる
傷跡だけを残すために
遠くの峰でわき上がる
季節 ....
届かない、ところへ
ささやく
あきらめではなく
染め抜くように
静かに
いちばん遠い胸の奥で
月夜をおぼえているかい?
欠けた鏡のまぶしさではなく
影の地平から昇っ ....
雨に吸い取られるように
街から見上げると
あしもとの同心円は
忘れてしまう
私ではないあちこちを中心に
広がる波紋の重なりで
まちは夏の終わりに濡れて
遠い港の潮臭いしぶきまで
思い起 ....
電話番号占いって知ってる?
って唐突の質問
教えてよっていえば
じゃあここに番号入れてと
携帯を差し出すあなた
結果はどう?って訊いたら
明日運命のひとから電話があります、だって。
....
積乱雲を夕刻に照らし
今日の終わりの貌
南南東に流れてゆく
身代わりの月は
時々かすみ
雲よりも遠くで
私を笑っている
またたく稲妻が呼ぶ
....
フラッシュバックのまま
季節を渡れるなら
あなたとの待ち合わせに
ふるえた
あの駅前広場に
私がいなくても
何かが生きている気配
熱量のないぬくもり
それは香りで感じる
嫌いな言葉
じゃすてぃす
ふりーだむ
びくとりー
わざと口に出しては
目尻で笑ってみ ....
答えだけが
求められるから
今日は太陽が沈むでしょう
そのたびに
遠ざかっていくのです
飛鳥の石舞台は夕日に
廬山寺の桔梗は夕日に
やってくる未来を信じないにしても
....
こんな夜は
星なんかいらない
いろんな自分が壊れて
風の吹き抜ける地下通路を
歩くのはひとりだけど
橋の向こうをめざしていく
笑いながら
どこで夢見たのだったか、きみ ....
夏の真昼、それでも橋は
向こう岸へと道を渡していた
橋は境界を渡っていくという
意志の名前だ
それはいつも不器用な放物線で
あなたと わたしや
世界と そうでない世界と
あっちと こ ....
田舎暮らしに馴れきってしまい
地下街が怖くて僕は
東梅田のビルの隙間
歩道をとぼとぼ駅に向かう
汗がにじむのは
気温のせいじゃなく
コンクリートに染みついた
あの夏の影の照り返し
不快 ....
流れていくのは
いつも昔のもので
西でギラリと
湾を満たすものは
せめて夕日に
清らかに染まろうとする
夜の寒さなど
思うこともなくながめていた
港を出て行く
貨物船の短いマス ....
広島への出張なんて
もう馴れたと思ってたけど
今日は新幹線の
閉まる自動ドアが恨めしい
これから会議だっていうのに
君の涙の理由ばかり
そればかりが気がかり
帰り道、駅までの路地 ....
ささやかな我が家は
海風を松林がさえぎる
小さなキャンプ場に
僕と君の子供の手で建てた
細引きはしっかり引っ張ってとか
ペグは斜めに打ち込んでとか
入り口の向きの決め方とか
寝心地の ....
誰にもわからないまま
どこか遠い場所で
ほどけていく
支点を定めると
不安定になるので
そのまま
確かでないものは
確かなものより
永遠に近いので
ひとつになりたいという ....
文書グループ「夜、幽霊がすべっていった……」
http://po-m.com/forum/grpframe.php?gid=33&from=listdoc.php%3Fhid%3D1388
....
はじめて
こころのなかに
さいた
たんぽぽのはな
かぜにからだを
ばらまいて
ぶんしのように
げんしのように
そりゅうしのように
たびにでるたび
....
夜の街で闇をさがし
身を隠す暗がりにも
灯りを求めたりして
中途半端なままだね
いつもぼくらは
言葉の空白にふるえて
粋な単語たちをあつめ
草の実に糸を通すようにつ ....
はらだまさるさんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(29)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
きっと、別の呼び名で
-
たりぽん ...
自由詩
27*
07-11-13
そう結局は深夜ひとりで眠る、それだけのこと
-
たりぽん ...
自由詩
26*
07-11-5
ブレス、夜明けと
-
たりぽん ...
自由詩
14*
07-10-30
逆光の爪先
-
たりぽん ...
自由詩
7*
07-10-24
焚き火をしよう
-
たりぽん ...
自由詩
11
07-10-15
仮称_流星雨
-
たりぽん ...
短歌
10*
07-10-6
路線バス(系統21番)
-
たりぽん ...
自由詩
10
07-10-1
夏の望遠鏡
-
たりぽん ...
自由詩
11*
07-9-26
空には関係のないこと
-
たりぽん ...
自由詩
8*
07-9-16
マジャール・ダー
-
たりぽん ...
自由詩
5
07-9-12
ユーリイ・シンドローム
-
たりぽん ...
自由詩
11*
07-9-10
晩夏の指先に
-
たりぽん ...
自由詩
8*
07-9-6
忘れたくないから
-
たりぽん ...
自由詩
11
07-9-6
フランクリン・シンドローム
-
たりぽん ...
自由詩
16*
07-8-30
魔法じゃなくて
-
たりぽん ...
自由詩
11*
07-8-29
くうふうりん
-
たりぽん ...
自由詩
11*
07-8-22
駅前広場で
-
たりぽん ...
携帯写真+ ...
7+*
07-8-11
祭りの夜だというのに街灯は
-
たりぽん ...
自由詩
6*
07-8-10
さーくる
-
たりぽん ...
自由詩
10*
07-8-8
アルクトゥルスの頃
-
たりぽん ...
自由詩
7+*
07-8-6
橋、ただの橋だけど
-
たりぽん ...
自由詩
11*
07-7-28
駅・大阪
-
たりぽん ...
自由詩
15*
07-7-22
駅・大阪港
-
たりぽん ...
自由詩
12*
07-6-30
麗ちゃんで「7番」
-
たりぽん ...
自由詩
8*
07-6-9
キャンプ場の我が家で帰りを待つ
-
たりぽん ...
自由詩
13*
07-5-30
指先プラネタリウム
-
たりぽん ...
自由詩
12
07-5-25
岡部淳太郎_「夜、幽霊がすべっていった……」に想う__
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たりぽん ...
散文(批評 ...
7*
07-5-23
飛翔する種___(Ver.2007)
-
たりぽん ...
自由詩
12*
07-5-19
夜のかたちのピッテロビアンコ
-
たりぽん ...
自由詩
12*
07-4-1
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