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果てしなく続く乾いた砂地が
太陽の熱で温められ
そこに幻の水が出現するように
終わりなく続く乾いた心が
生きたいという気持で温められ
そこに幻の言葉が出現する
私の詩とは
そんな ....
あなたの唇と
わたしの唇は
近づけば引かれ合い
重なり合います
だからわたしたちの引力は
この地球よりも強いのです
月の引力で
潮の満ち引きが起こるように
あなたに近づくと
....
私が今どこにいるのか
あなたには
分からないかもしれません
でもいつか私は
一つの灯台となり
私の存在を
あなたに知らせることでしょう
広大な海をも超える
確かな力を手に入れて
....
こんな寒い日は
ひとりの部屋で
暖かくなった時のことを
想ってみます
私は緑あふれる
公園へと出向くでしょう
そして地面に落ちた
木の葉を探すのです
役目を終えていないのに
....
今日もまた
あなたのいない夜が来て
私の裸体に
常夜灯が点々と灯ります
あなたの吹きかける息だけが
ランプの中で揺れている
赤い炎を消すことが
できるのです
一つ一つ
あなた ....
外の風に吹かれて
眠る夜はいいものですね
遠く夜汽車の音を
聞きながら
私は線路に耳を当て
旅立っていく汽車の音が
消えるまで
いつまでも聞いている
そんな姿を
まどろみの中 ....
お帰りなさい
心から待っていました
やっと帰ってきて
くれたのですね
あの人はもういません
赤い赤い波が押し寄せて
あの人は一瞬で
さらわれてしまったから
私はこの浜辺に残 ....
あの方は死んでいるのですか?
眠っているのですか?
私はさっきから
何も身にまとわず
赤いスカーフを波打たせて
その中で軟体動物みたいに
なっているのです
私は人間の思考がで ....