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(な)
なにもない
なもない
なのはなさいていた
ほかのなにかに
なりたくて
なりたくても
なれなくて
ならなくて
よかったと
なまえもないのに
さいてい ....
日曜日
おまえと遊ぶよりも
おまえに見送られることが
多くなった
きょうもおしごと
といって
目を合わせて
目をそらす
自転車に乗せて
おまえと出かけられる日は
....
あめがふると
くさがはえるのだと
こどもがおしえてくれた
わすれていただけなのだ
やくにたたないと
しってから
おとなになるために
すててきた
わたしとこどもを
....
さよならは
しずかに
すぎてゆくから
せなかを
そっとおしてほしい
そんな
さしすせそが言えなくて
ふたりは
せなかを
むけたたまま
あいしてる
いまも
うたうよ ....
なぐさめ方が
せつなすぎるから
苦笑してばかりいたけれど
ちゃんと泣いてくれる君の横顔を
ろくに見ることもできないで
最後にはいつも涙が零れていた
北風が目にしみるね
ふたりの ....
北風に乗って
いつかの春の
手紙が届いてしまった
知らなかった
冬の街で
はじめて
君の気持ちを知った
木枯らし吹く
その街で
落葉の
ひとつひとつが
手紙だった
....
日陰に咲く花の
黒々と生えそろう髪とは対照的に
透けるように肌の白い
女を都会で見かけた
窓越しに
ハンバーガーを食べ
南中する真昼の太陽から逃れ
安堵したように
煙草を斜め ....