愛することは
憎むことに似ている
君が月明かりに照らされて
僕に背を向けてそう呟いた
相変わらず怒った顔していて
まるで
世界に喧嘩を売っているようだ
僕は額の青いあざを ....
いや、無理だと思うよ。
人を自分が追い詰めてるって自覚がないもの、加害者には。
集団でやってるからいくらでも言い訳できるし。
「皆がやってて恐くて逆らえなかった」
ハイ言い訳出来上がり ....
ダリの絵を
見たその日から僕の絵は
ダリによく似た
歪んだ時計
途方無しどうしようも無し人の空電飾のムラ今旅立ったなら
離れるな風が強い抱きしめる土手を走る風の先何もないから
ばらばらになるばらばらに走りゆくぼくらの帰る概念の家
ニュースが 今日も流れている。
イヤになることばかりが流れこんでくる。
世界は どうして、そんなふうにまわっているんだろう。
また、 弱いものから つぶされていく。
....
剥がれ落ちた
爪を
見ていたの。
まるで
複雑すぎた人生を
真後ろから
眺めてるみたいでさ。
光りもしない
石を
ただ磨いていたの。
....
僕はまるで海から川へと産卵の為に戻って来る鮭のよう
歳も三十路を越え、人生の折り返し地点までも超えようとしてるのに
病気に掛かり、その薬の副作用のせいで、10000人に一人とゆ ....
どうしよう、ねむれないわ
だってひとりだもん
だってひとりだもん
どうしよう、ねむれないよ
だってあなたがいない
だってあなたがいない
こわいの
ひとりのよるは
....
そうなのね
消えたいのね
あなたも
なら好きなところへ
おゆきなさい
わかったわ
消えたかったのね
あなたも
遅くないのよ
どうせみんな消えるもの
そうね
消えた ....
ち ひかす ひも くれ
も ふせて ゆく やみ
けどらせ
いけどる
くらがり
ぬけていく
かげ
とげ にぎり
さし もどす
めんたま に
うつすな
かがやき
....
悲しみの向うには喜びが待っている
苦しみの向うには楽しみが待っている
嘆きの向うには笑いが待っている
転んだ先には支えがある
傷ついた先には癒しがある
....
それは汚れていたろうか
表面と表面つなげてしまえ
舞い狂う獣の噴き流す
よだれの表面滑ろうけ
表面と表面つなげてしまえ
全ての表面つなげてしまえ
悲しい異物 ....
心をゆさぶるの
ねぇ
そんなにもわたしを巻き込みたいの
ねぇ
もうだめ
わたしも
そっちへ行きたい
なにを おもっている?
なにを 悟る?
すべては さみしさのそばにある。
酒が滅びのそばにあるのならば
とめどなく それをあおることもできようとも。 ....
ぽち、おすわり
ぽち、おて
ぽち、おまわり
ぽち ぽち
ぽち、おかね
ぽち、ぱしり
ぽち、じさつ
ぽち ぽち
鳴り踊る携帯電話
くるくると巻かれたエクステ
ゴミとなった教科書
勉強? してない
将来? 知らない
演技? 忘れない
義務となったTV見学
胡散臭いリアル
他人を蹴落とすトー ....
煙草の煙柔らかい朝
煙草拾ってうれしい
煙草高くなった腹の立つ
スーパー安売りでうれしい
スーパー閉まってて帰る
炊飯器にこびりついた米かたい
佐々木君得がたき友だ
佐々木 ....
「夢を捨てるな」とある人はいう
「勝ち続けろ」とある人はいう
「休んでもいい」とある人はいう
捨てました負けました
休める場所なんて何処にも無いじゃないですか
そりゃ死ぬわ
用意するのは窓際カーテン
そこにくるっと包まれば
外部接続シャットダウン
ここに居れば周りを気にせず
思う存分独りになれます
冬はとても心地よいので
寒さを紛らす事ができます
....
{引用=
虹色に燦めく
蜉蝣の羽をまとって
あなたは透き通り
去っていった
あれ以来
導く天使の声を
失ってしまったようだ
舞うような仕草が
刻印されているの ....
細長い緑の廊下
暗い足音を響かせ
連れられてゆく黒い囚人
彼の手から発する不思議な力
病の男の腫瘍を吸い取り
哀しむ女の涙を拭い
踏み潰された{ルビ鼠=ねずみ}を再び走らせた ....
「すべては やっぱり、
そうだったんだね。」
今は もう、
思い出すのが こわくなっている
あのとき、 そのとき、
....
笑って笑って営業スマイル
流行のコトバ書いてみたり
記念撮影の集合体は
機械の中から汚物の様に吐き捨てられて
しばし鑑賞その直後解散
このユウジョウ、200円。
ロシータっていうおばあちゃんは
サンホアンで一番年取ってて
猫にやさしくて
工房の隣の彼女の家には
いつも猫がたくさんいて
使い物にならないボートが
とまっている
....
つまらない くだらない
あんたの判断基準は至極馬鹿げてる
一人じゃ追いつめる覚悟もない癖に
見栄をはって 群がって
あんたは弱すぎるよ
笑ってりゃ済むと思うな
多数のせいにもするな ....
今日、久しぶりに友人と将棋をした
知り合ってかれこれ3年半ほどになるが
色々とトラブルもあり一時縁の切れた友人だった
最近になりまた親しくなりまた将棋を始めたが
1年程 ....
ショパンの旋律に震えつつ
掌を変拍子で打ち鳴らそう
湖で一番美しい白鳥なんかになるまい
烏たることに自足しよう
ぶざまに群れ
餌を漁り太り気味となり
ふてぶてしく騒ごう
そこから立ち ....
君と僕は
他人同士さ
顔も名前も知らない
他人同士さ
生まれ変わっても
また一緒になろうって
生まれ変わる前に
誓っていたのさ
僕の黒いノートの表紙に
ときどき
窓が出来ていることがある
その向こうで
君のかなしみが
淡い落下をいつまでもつづけている
(背景はいつも夏の
{ルビ誰彼時=たそがれどき}か
{ル ....
生まれたときから傍で横たわってた溺れたての見知らぬ人が
見えなくなった今日という日
あの人が選んだのは私でなくて日常と私を繋ぐ糸であり線だったと
悟りつつある今という瞬間
さよなら糸さ ....
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