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昼寝するあなたの枕となるような
陽射し遮る日傘となるような
本を作れたら良いと願うのです

ボロボロに擦り切れたその表紙には手垢がこびりつき、
セピアに色褪せた付箋は、いつも同じページに挟 ....
1

ドングリが遠い目をして
冬の正解(こたえ)を探している

もうすぐ大きな冬の翼が
やってくる
僕は森によばれる
いかなくちゃ

山猫の親分は
ピリピリしながらも
やさしい ....
カーテンの隙間から、

ちらっと、月が見えた。

キレイな唄も、忘れるくらい、

どきっとして、

見つめた。


ただ、浮んでた。

ただ、こっちを見てた。

 ....
手は届かない
だから
わたしは指をくわえる

手は届かない
だから
わたしは素直にのぞむ

手は届かない
だから
わたしは
ポトリと落ちた果実をよろこぶ

非力な諸手で果実を ....
切ない
切ない恋歌を
繰り返し聞いて
口ずさんで


淡い
淡い期待のようなものを
浮かべては消し 浮かべては
重く胸に沈める


ずっと気づかなかった
前から聞いていたのに ....
ぼくは輝きたかった
理由は必要ない
何に輝きたいということも
特別に何もない

世の中に錆びたまま
埋もれてゆきたくはない
誰も知られない自分を
知られるのが怖いのかもしれない

 ....
とても気高い人
あなたはそれゆえ
わたしを孤独にする

あなたがもし
わたしに弱音を漏らしてくれていたら
いくらか救われたろうに

もうかえせない本
あなたがかしてくれた本
かえす ....
 激しい夏の日々は遠ざかり今は秋
 太陽は街を焦がし山を焦がし海を焦がした
 熱は放射され僕達にも注がれた

 まだ肌が小麦色に残る腕や背
 夏の思い出そのあやふやさ
 祭りのように胸が騒 ....
僕が背負ってきた物の重さを考えてみた
責任や重圧や期待を何回も踏み{ルビ躙=にじ}ってきたってきたから
今は背中が軽くて何処までも歩いていける

小さな鞄の中を全部出しても大切な物は何に ....
ふと降りた駅の
何気なく立ち寄ったデパート
入ると食品売り場

別にお腹もすいていなし
お土産にする気もない
通路をまっすぐ歩き
突き当たりそうなところで
出くわした
たった二段のエ ....
遠く遠くから満々とやってくる波は
飽きることを知らぬ
続く続くその暗い顔をした波は
引くことを知っている

夏の終わりに
交わした約束は
通り雨が流していく

この手に確かにあった
 ....
一人一人が想う
それぞれの秋

赤と黄色の山道を
静けさと侘びの中に
その身を収め
大自然に心を染める
それぞれの秋

一人一人が抱く
それぞれの秋

満月と星々の夜空を
虫 ....
砂糖が乾いていく
あるいは溶けていく
運ばれていく
最初からそこにはなかった
かもしれない
舞う風、の風上
私はただ口を開けて
私の中を乾かすことを止めようとしない

追い掛けること ....
こどものような
貴方の身体の
その場所だけ 大人

ちいさな
ふたりの引力が
つり合っている
静かな
力で

薄衣を剥ぐように
ふたりは
孤独に没頭する

求めること
与 ....
「生き春巻」です
店員は言った
メニューを見直す
確かに「生き春巻」とある
生き春巻は時々皿の上でもぞもぞ動くが
その間も気持ちを見透かすかのように
目のようなものでこちらを睨み続けて ....
虚ろな目をして

君は空を見ている

幾分か暖かくなった風に

お辞儀をした

鼻の奥で微かに感じる微笑み

心は癒されはしないのだろか

永遠に


「絵具で描 ....
私の左肩に
今も残る
大きなケロイド

まるで
ユーラシア大陸の
地図のようで

サッカー
日本代表の
昔のユニフォームのような

そんな炎のような
大きなこ ....
  

 
 こどもは夢のおとなたち
 
 絵皿の中で遊ぶ姿も
 
 束の間のやすらぎ
 
 緑の風がそよぎ
 
 ミルク色の光を浴びて
 
 こどもたちは目を覚 ....
どこへおいきやすの。
ほらあんた、
あんたですがな。
どこへおいきやすのか、
ちゃんとゆうてみなはれ。
ゆえへんのか、
ゆえへんのはどのくちや、
このくち ....
一.

戦争を俺は知らないんだと はじめて思い知ったのは
キプロス島に ある朝突然逃げ帰った妻が いつか話した
占領の話 地下室の話 息を殺して
あいつが真似た マシンガンの ....
わたしが生まれ育った郷里では
要らぬものを裏山に投げた
村外れを流れる川に流した
囀る野鳥の気配に誘われて
ひとり裏山を彷徨えば
要らぬものは朽ちて土となり
夕餉の支度でも始めたのか
潜 ....
パンに トマト ぬるぜ

カタルーニャ式 だぜ これ

オリーブオイル かける よ

バージン エクストラ です よ

たまご も 焼いちゃう 

べーこん イベリコ豚 だよ 
 ....
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
ひじりさんの自由詩おすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一冊の本- 遊佐自由詩8*09-3-2
透明の光- 日朗歩野自由詩906-9-14
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手は届かない- 千波 一 ...自由詩12*06-9-13
気づかなかった- 哀音自由詩1*06-9-13
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あなたの花言葉- 436自由詩3*06-9-12
火照り- 山崎 風 ...自由詩906-9-12
未完成な旅路- 海月自由詩2*06-9-11
たった二段のエスカレーター- ぽえむ君自由詩6*06-9-11
波は知っている_______- さくらほ自由詩14*06-9-11
それぞれの秋- ぽえむ君自由詩9*06-9-11
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ラグランジュ- umineko自由詩10*06-9-10
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静寂の彼方- れるむ自由詩206-9-10
【_母が残した私の証_】- 豊嶋祐匠自由詩3*06-9-10
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「_おいない。_」- PULL.自由詩14*06-9-8
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見えない力- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-8-28
イベリコ豚- 水在らあ ...自由詩39+*06-8-22
私はとても小さいので- 松本 涼自由詩114+*06-1-2

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