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灰色の朝でも、
朱色の朝であっても、
六時の時報をラジオが伝え、
その日がたとえば八月十五日朝六時のニュースです、と
個性を消した声がする。
日々つみかさねられ、くりかえされてゆく
あたら ....
感情の吐露です
それは美味いのですか
脂がのってるのですか
私は場違いではありませんか
大将、
はちまき ずれていますよ
ずれているのは何だっけ
そ ....
カーテンを開けると大雨だった
ひどく気が滅入る日曜日だ
さらに気が滅入ることに
カーテンを開けたのは彼女の方で
私は外で立ち尽くしていた
凸凹配位座はいつでも漂っていて
なにかの拍子に
繋ぎ合っている手のひらの合間にもある
ついさっきまで当たり前のことが
風ひとつ吹いただけで
何ひとつ理解できなかったり
その道理に畏れたり
....
口笛が遠くまで聞こえるのは
まわりに誰もいなかったからだ
分かっていたんだろう
少女よ
どこにも行かなくていい
君が知ってる誰もかもは
どうせ君の知らない場所で笑っている
....
何度ささやいたかわからない
あいしている
のうち
一度だけは
「哀している」
と言ったのだ
きみは気づかないが
かなしもまた愛し
あいしもまた哀し
きみが肩に頭をのせているあ ....
ママ、雪が降ってきたよ
その晩、子供は
雪だるまをつくる夢を見ました
くそっ、雪が降ってきやがった
その晩、八百屋のおじさんは
明日の売上が気になりました
ああ、雪が降ってきた ....
いまはただ
雨が降り
石にしみるまま
あけないおくで翳のかたちを追っている
ひがしの空だけが
ゆるやかに
くちびるをひらき
すきまから虹彩をのぞむ
わたしは
まるい眠りを
かきわけ ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね
「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです
ついに私達の娘は
ロングス ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた
ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
私は拒否された
冷たく重い扉の外で私はゴキブリのようだった
歯の奥でコンクリートがじゃりじゃりする
深夜四時
新聞受けに挟んだ手を抜くこともできぬまま
このまま朝まで過ごすのだろうか
....
時間は思い出からなる
思い出は同時に存在するため
(一回限りの、回帰不能な時間)
は存在できない
空間は寂しさである
寂しさは永遠という単位
で読みとられるため
(計測できる単位を持 ....
彼女からの手紙が
炊飯器の中で見つかった
もう
ほっかほかの
ぐっちゃぐちゃで
炊きたてのご飯はうっすら黒く
食べると微妙にインクの味がする
時おりぐにゃりと繊維をかんだりもする ....
青い鳥がじっと見てるので
毛をむしって 顕微鏡で見ました
顕微鏡で最初に見るのが 鳥の羽だが。
真っ白。青い鳥じゃないじゃん。
「あの子はピンクのお尻をしてる」と思われたい
初恋は最 ....
いきなり
目の前に飛び込んできたのは
黄色い蝶です
秋に向かって明け放れた
私の窓から
季節なんてと
挑戦状をたたきつけて
不敵にヒラヒラ舞っています
私だって
この生にバン ....
やろうとしていたこと
鍵を差し込むべき鍵穴に
母のズロースを差し込もうとしていたこと
そうだ 父に見せなくては、と思い立ち
犬を連れて落雷を待ち焦がれていた ということ
落雷 ....
バンブーブンバさんの自由詩おすすめリスト
(106)
タイトル
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カテゴリ
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日付
ぼくはあたらしいか
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狸亭
自由詩
10
03-11-28
寿司屋にて
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嘉村奈緒
自由詩
60
03-11-18
大雨
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たもつ
自由詩
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03-11-13
月の村
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AB(な ...
自由詩
10
03-11-13
いつか大人になる少女達へ(おもいで)
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からふ
自由詩
26
03-11-12
しぼむ
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岡村明子
自由詩
10
03-11-12
雪が降った日
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たもつ
自由詩
10
03-11-11
「しののめはあなたのなかのまるい眠りに棲む」
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キキ
自由詩
21
03-10-27
告白
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山内緋呂 ...
自由詩
35*
03-10-24
世界エレベーター
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たもつ
自由詩
39
03-10-14
むし
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岡村明子
自由詩
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03-10-2
踊る石
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まんぼう
自由詩
3
03-10-1
置き場
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たもつ
自由詩
18
03-9-30
開腹(満帆さんの質問へ)
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山内緋呂 ...
自由詩
6
03-9-28
秋のステップ
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まんぼう
自由詩
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03-9-26
ライガー
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嘉村奈緒
自由詩
7
03-9-18
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3
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