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真向ひし雪大文字に息呑みて
崇高なる美に心洗わる
鴎には雪が似合ふと久々の雪積む
景色川辺に立ちて
乙女子が幸せそうな顔をして
隣に座る夜の地下鉄
口紅をつける事なき此の日頃
....
新雪を犯して歩む足跡が黒く
続きて物語めく
人走る足音ひびく小夜床に
大寒と言う静けさかとも
蓑虫が瓦に下り風花に
吹かるるが見ゆ窓に寄るとき
胸のすく音させて割る うす氷
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背景に滝を入れて撮られ居り
見知らぬ人との旅の安けさ
惜しみなく冬陽を浴びて青みたる
蓬のつづく海の辺を行く
(和歌山の燈台 日本の最南端)
銀婚の旅と出できし紀州路に
海の景色は ....