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水槽のある夜であればよいのに
夜桜の下に捨て来し胸の闇
性愛を投げ捨てるべし春の闇
「うち」という呼称は鳴るか水仙花
梅の花咲き極まりて白き肌
その胸に紅梅の咲く夜を知る
春のバス満員なれば風強し
ただひとつ桜が咲きて汁き夜
....
手袋を脱げばやさしき少女の手
一九九五年一二月二六日
冬めきてラディゲ読む夜の重さかな
幻滅と悔い残してや恋の冬
この星に我ひとりなり冬の雨
黙々と落ち葉掻きやる白痴かな
吸ひ殻と誇り捨てたり枯れむぐら
老媼の叫び響くや空ッ ....
酔芙蓉 内に秘めたる 想い告げ
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