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きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる
涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感
雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
いつの日か宇宙の塵となることを夢見るロケット技師と甥っ子
少年は星の名前でしりとりをしている少女は欠伸をしている
フラフープ棄てる少女に土星の輪なくした土星のごときさみしさ
....
たぶんぼくはぐちゃぐちゃのどろどろのけつえきのかけめぐるたいないのはじけるだろう
傷口を更に深める部屋を出てぐいっとひらく赤い雨傘
ドライヤーで髪を乾かすときに目を閉じる あなたの ....
八月の暦に耳を押し付ける少年いつしか海原のうへ
生い茂る真緑の原に埋もれゆく廃工場に響け恋歌
遠回りで帰る夜道に横たわる近道えらびし野うさぎの母
飛行機を追うてふもとの村 ....
やわらかく流れる小川わたくしのちひさな闇にきらめくひかり
クローバー探して回る少年と少女の絵画にみとれるぼくら
ぼくたちのこの関係を奪うのが風なら運び来るものも風
河原に ....
竹の子を探す少年少女らを囲む竹林千本の闇
ウミウシという生き物がいることもやがて知るのか二歳の娘
あの日きみが嫌いと言った茄子を見て疼くこころのむらさきの痣
たこ焼きのた ....
ぼくたちを結ぶ機会を握ってる獣は未だ箱舟の中
辿り着く場所はどこだかわからないゴタゴタしてる神様の庭
迷い込む羊の群れのただなかできみとよく似たガラスを探す
抱きしめるガ ....
目を閉じて目を閉じないで目を閉じてそんな器用な真似はできない
手応えを感じているの?ラケットにガットも張らずに打ち返すきみ
舌を出し振り返るきみほらそこに妖精みたいな花が咲いてる
....
石炭を掘りし祖父らの手のひらにひとすじ青き川の流るる
コーヒー店ここにあるぞと言う父の初恋よぎる遺伝子の夢
をさなごと眠る畳に健やかな妻うつくしき秋の遊具も
弟は真夜中銀 ....
今赤き風船ひとつきみの手をはなれ空へと浮気なぼくら
胎動を促すごとく数々の伏線蜘蛛の巣顔にかぶれば
ソヴィエトで焚き火にあたっている少女大陸横断鉄道の窓
金魚鉢のふちで指 ....
イカロスときみに呼ばれた五月から芽吹きだしてる背中のつばさ
滑走路駆けるあなたを追い駆けて追い駆けられて閉じてゆく恋
鋼鉄の翼たたまず夜を待ちどこへ飛び立つ思春期の冬
無 ....
屋上にスカート揺れてあとは空ばかりが残ってしまう学校
渡される廊下で後ろ振り返るきみによく似た少女が今も
出来すぎた出会いに怖れ隠せない手を繋ぐだけ見つめあうだけ
影追っ ....
沈んでゆく亡き王女のためのパヴァ−ヌにさみしい初夏の夕ぐれ
ピアノは巨大にリビングしているけど
きみのいないみぎてもいないし
きみのいないくすりゆびもいない
どうしようもない僕はしっとりと
....
悔恨される音楽を聴いて乱読しよう雨
一粒・一粒残酷する高低の有無を生む
カラギナンの分量違いによる悲劇の午後
ミルクが凍る白樺の貫通する曇天
大体 曖昧な理由である毎日の労働
曇り空の孕む卵 ....
みつべえさんの本木はじめさんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
不和誘導
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本木はじ ...
短歌
32+
05-11-26
【短歌祭参加作品】宇宙葬
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本木はじ ...
短歌
14*
05-10-17
殻ー(XXXI)
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本木はじ ...
短歌
10
05-10-5
八月生まれ
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本木はじ ...
短歌
17
05-8-15
見上げる木蔭に思い出が降る
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本木はじ ...
短歌
11*
05-5-13
【短歌祭参加作品】食卓までのディスタンス
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本木はじ ...
短歌
8*
05-5-4
僕たちの行方
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本木はじ ...
短歌
11
05-4-13
SUNDAY
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本木はじ ...
短歌
8*
05-2-3
冬のほほえみ
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本木はじ ...
短歌
6*
05-1-27
帯色未遂
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本木はじ ...
短歌
13
04-11-3
ICARUS,FLYMETOTHEMOON
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本木はじ ...
短歌
11
04-10-3
DOWNMEMORYLANE
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本木はじ ...
短歌
11*
04-8-13
形見
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本木はじ ...
自由詩
5
04-6-14
レイニーデイ
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本木はじ ...
自由詩
9
04-5-25
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