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いつか
遠い昔の夜
暗い海の
浮かぶ月に例えてくれた
何も残さない
わたしの体を抱いて
その透明なまぶたでは
すべてが見えてしまうね と
力なくゆだねる
その体は
いつか
水にな ....
『かしつ』
いたいよ
ふさがれて
泡になる
しゅんしゅんと
ことばが
やけに
つめたくて
さらさらと
背骨が
こぼれる
音
が
する
だから
きみでは ....
しがないの
皮膚のうちがわでピシーパシーと速球と直球が電気信号みたいにせわしくて
私はなんだか むずむずと空っぽになる
夜な夜な
世界のはてを切実に望んでいるのだけれど
胸を張って言えな ....
夜がふけるとせいせいする
眠れない夜に
柵を飛び越えるのが
仕事なのだが
実にだるい
たまに
あまりにも真剣で
何百とジャンプを強いられ
数えるほうも大変だろうが
こっち ....