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季節はもう冬支度なのに
たんぽぽの綿毛になるんだと
あなたは言った
過ぎ去った日々を惜しむかのように
ひとびとは
大きな樅の木の下に集いだす
そんな季節に
たんぽぽの綿毛になるんだと
....
失恋は感傷に浸るためにある
そんな捨て台詞
あなたは残し
ひとり、わたしは取り残されて
遠く過ぎ行く機帆船の陰に
絶望の甘い涙を流す
(白い砂浜で貝殻ひとつ拾った
身体の隅々にまで刻まれ ....
からっぽの海。
からっぽの空。
そして、からっぽの
からっぽの。
わたしのくびれを
無数の星砂がくぐりぬけ
今か今かと
あの人からの着信を待つ
動脈に溜まり過ぎた
星砂で
浮腫んだ下半身は辛いから
壁際でくるり
倒立でもしてみる
静脈を辿る星砂の勢 ....
どんなに難しい本を読んでいたとしても
喜怒哀楽
たった4文字に人のこころは捕われて
(それってほんとだよ
いつになったら大人になれるのかな
つまらないことに腹を立て
投げつけたことばの痛み ....
本当の暗闇と出会う
それって
なかなか難しい
ひとつひとつの灯火を消しても
寝付けぬ夜に何処より話し声が漏れて
この街の闇は仄かに明るい
本当の暗闇
それは遠い日の感触
胎内にいたとき ....
僕は生きている
その事自体が罪なのか
道造は二十四歳で逝った
中也は三十歳で逝った
祐三も同い歳で逝ってしまったよ
だのに
僕は未だに生きている
罪の上塗り
恥の掻き捨て
僕が愛し損 ....
おいどの大きな者が
持てはやされた遠い昔の
おんなは血を繋いだ。
夜毎
亭主とまぐわって
子を産み
子を育てた。
おいどの小さな者が
持てはやされる今どきの
おんなは血を乱す。
し ....
あなたは手慰みの指先で
わたしの身体をくるくる回す
言いなりになんかならない
と思ってはみても
あなたにだけは嫌われたくなくて
股関節の痛みをこらえ
アンディオールのポーズを取る
(わた ....
ことばならなんとでも言える
「よく晴れているから…」
そのことばに
あなたは安心したような気配を残し
携帯電話をそっと切る
(雨降りなのさ、ほんとはね
幸せだったひと時は何も言わずに遠のい ....
秋が訪れれば またひとつ
目じりに刻まれる年輪のようなもの
早いもので開け放した窓の外では
秋の虫たちが鳴き始めている
この様に季節が巡るのであれば
歳を重ねてしまうのも致し方無い事
抗っ ....
ささやま ひろさんの恋月 ぴのさんおすすめリスト
(101)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「さよなら」はもう言わない
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恋月 ぴ ...
自由詩
50*
06-11-21
冬の蜃気楼
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恋月 ぴ ...
自由詩
28*
06-11-1
無と言うこと
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恋月 ぴ ...
未詩・独白
10*
06-10-28
ときめくと言うこと
-
恋月 ぴ ...
自由詩
23*
06-10-25
残り物の詩(うた)
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恋月 ぴ ...
自由詩
29*
06-10-21
永遠ということ
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恋月 ぴ ...
自由詩
43*
06-10-11
(百九十九番目の詩)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
19*
06-9-29
おいど
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恋月 ぴ ...
自由詩
15*
06-9-24
ラヴなステーショナリー_その2
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恋月 ぴ ...
自由詩
21*
06-9-18
ことば
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恋月 ぴ ...
自由詩
18*
06-9-8
こころの力
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恋月 ぴ ...
自由詩
34*
06-9-3
1
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