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夏祭りが終わった
その次の日の朝
不思議な世界だったこの公園は
いつもの公園を
たた狭くしているだけの
小さな空間でしかなかった
組み立てられていた木材が
リズムよく折りたたまれてゆく
 ....
よく見てごらん
雨がまっすぐに降ってくるだろ
時折り銀色に光るのが
あれが雨の涙さ
空の悲しみが見えるだろ

よく聞いてごらん
雨が小さく跳ねるだろ
時折り痛そうな音がするのが
あれ ....
あの時
「ごめんなさい」と言えなくて
けれどもその後
勇気を出して言いにいったけど
君はもう帰ってしまった

あの時
「ありがとう」と言えなくて
けれどもその後
がんばって言おうとし ....
人はみな誰でも
いつも夢を抱えている
その夢が見えなくなった時
空を見上げれば
忘れた夢が浮かんでいる

何でもなかった白い雲が
何かの形に見えるでしょう

人はみな誰でも
いつも ....
あの電車に乗ってゆけば
雲を見ることができる
今はまだ春だから
風の歌はきっとやさしいだろう

あの電車に乗ってゆけば
海を見ることができる
今はまだ春だから
波の音はきっとおとなしい ....
永遠に続くのではないかと思う
言葉の咲く道で
彼はずっと歩き続けて
ついに道の上に座り込んだ

そこから見上げる空も
言葉がたくさん見えていた
ほんの少し
ほんの少しだけ休もうか
つ ....
言葉と言葉の間には
言葉はないけれど
言葉にはならない
人から人への言葉がある
言葉は全ての中の
ほんの一部分の表れ
書かれてあることよりも
書かれていないことの方が
圧倒的に多くある ....
遠い記憶の片隅に
桜の花が咲き誇り
淡く染めゆくその色に
時の流れを知りつつも
時の流れの哀れさも
歳を重ねて見えてくる
はかなきものは美しく
美しきものは泡となり
消えゆくものは夢と ....
その道は真直ぐに港へ向かっていた
信号も交差点もなく
対向車線もない一方通行の
横に車一台が走る
天気の良い日は海を片手に見ながら
十数キロにわたる
すがすがしい道路だった
最初の一台目 ....
まず初めに、このサイトの管理人さん、いつも互いに励ましあって
詩作をしている方々に感謝いたします。

今日でこのサイトに登録してから1年になる。
365日前は詩というものは何一つとして書くこと ....
何も描かれていないその絵本は
風の中にあった
ミルク色をしたその紙の上に
風が運んだ川のせせらぎの音を
優しくのせてゆく
絵本の中では
水は静かに海へと流れてゆく
絵本の右上から小鳥のさ ....
「たいへんよくできました」
というスタンプがどうしても
自分のノートに押されたかった
先生にノートを渡しても
いつも「がんばろう」とか
「あとひといき」ばかりだった
同じクマのスタンプなの ....
道は眠っていた
空になった夢を見ていた
春の暖かさに包まれて
とても気持ちがよかった
こうして一日中のんびりと過ごすのは
久しぶりだった
時が止まって
このままでずっといられたらと思った ....
ぼくの前にぼくが歩いている
ぼくの前のぼくはぼくに気がつかない
ひたすら前を向いて歩いている
声をかけようかと迷ったけれど
なぜか怖くなって
そのまま後ろを歩いた
ぼくの前のぼくは転がって ....
ある日からだった
鳥たちがいっせいに地下を飛ぶようになった
空を捨てて森を捨てて
鳥たちは土の中へと潜っていった
地上には鳥の姿は見られなくなった
人間は鳥の居場所を探したが
かなり深くま ....
その痩せ細ったライオンは本が好きだった
本であればなんでもよかったのだが
ライオンは特に哲学に没頭した
一つの言葉にあれやこれやと
考えることが好きだった
三度の肉よりも本を優先していた
 ....
春の初めのこの風と
自転車に乗って一緒に走る
どこまでも行けそうだ
上り坂は大変だけど
風が背中を押してくれる
温かく見守ってくれる
下り坂は楽だから
ぼくの背中に風を背負ってあげる
 ....
その日はとても寒かった
少し前に降った雪が残る
ある日の日曜日
働きづめの自分にとって
朝から寝ていたかった
そんなことをおかまいなしに
父は車を出せと
何やら急いでいるようだった

 ....
ついに定規は曲がった
まっすぐにしか使われない自分が
悲しくなったという
まっすぐに測れるものなんて
世の中のほんのわずかしかない
そう思ったらしい
もっと柔軟のある生き方を求めて
現実 ....
時が流れば折り返し
春を教える梅が咲く
匂いを風が染めあげて
空には花の色がつく
春を描けるこの春は
今は今しか紡げるものを

わずかばかりの若草に
蝶がひらひら飛びまわる
草から草 ....
いい天気だからというわけでもなく
財布も携帯電話を持たずに
外に出てしまった
どこか冒険だ
いろいろな店の中に入る
ドアーが開く度に
店員が自分に気がつく度に
ていねいな挨拶をしてくる
 ....
生を知れば心は生まれ
心を知れば心は生きる
川を下れば心は緩み
山を登れば心は締まる
息をすれば心は循環し
瞳を開けば心は振幅する
情をかければ心は分離し
報いを受ければ心は結合する
 ....
社会の授業で
何も考えることなく
黒板の文字を
そのまま写していたあの頃

ページを変えなくてはならなくなって
めくったまではいいけれど
ふと何も書かなくなった
理由は何もないけれど
 ....
どこか遠くへ行きたい
どこでもいい
歩きではなく
自転車がいい
遠くへ行けるだろう
速く進めるだろう
風を感じるだろう
風を切るその瞬間が大切だから

どこか遠くへ行って
道に座っ ....
十年以上も大切に飼っていた玉ネギが
逃げてしまった
「探しています」を電柱や壁に貼り付けたが
反応は全くない
街を隈なく歩いたけれど
それらしいものもなく
みんなはそれぞれの玉ネギを幸せそ ....
静かに
静かに
この道で
風が眠っています

起こさないように
そっと歩いて
通ってください

風はとても敏感で
すぐあなたに
気づいてしまいます

静かに
静かに
この ....
山より落ちる一粒の
わずかばかりの水なれど
一つ一つとまた一つ
上から押され下へゆく

岩から岩へ結ばれて
わずかばかりの道なれど
下へ下へとまた下へ
道はつくられ道はある

落ち ....
大地には梅の花
赤い赤い梅の花
光をいっぱいに受けて
大地を彩る

花が開くと
なぜだろう
どこからか
喜びがやってくる

今の喜びがやってくる
今の喜びは今しかない
明日の喜 ....
山の中の湖は
冬の空を見上げていた
晴れた空は気持ちいい

葉の落ちた周囲の桜は
寂しいけれど
光がその分入ってくるので
むしろその方が都合がよい

うんと背伸びをする
湖面が揺れ ....
誰かを嫌いと想うことは
仕方のないこと
けれども
誰かに嫌いと言うことは
勇気がいること
責任がいること
相手を本当に想うこと
絆ができていること
関係を続けようとすること
何よりも ....
ウデラコウさんのぽえむ君さんおすすめリスト(31)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏祭り- ぽえむ君自由詩6*07-8-26
雨の涙- ぽえむ君自由詩22*07-7-3
もう君はいない- ぽえむ君自由詩25*07-6-29
人はみな誰でも- ぽえむ君自由詩13*07-4-23
あの電車に乗ってゆけば- ぽえむ君自由詩13*07-4-19
言葉の咲く道で(ぽえむ君の弱音)- ぽえむ君自由詩13*07-4-12
言葉と言葉の間に- ぽえむ君自由詩15*07-4-3
遠い記憶の片隅に- ぽえむ君自由詩11*07-3-25
法定速度- ぽえむ君自由詩5*07-3-23
現代詩フォーラム登録1年を振り返って- ぽえむ君未詩・独白30*07-3-20
風の中の絵本- ぽえむ君自由詩15*07-3-20
たいへんよくできました- ぽえむ君自由詩36*07-3-14
夢見る道路- ぽえむ君自由詩6*07-3-14
ぼくの前のぼく- ぽえむ君自由詩12*07-3-12
地下を飛ぶ鳥- ぽえむ君自由詩24*07-3-10
哲学するライオン- ぽえむ君自由詩15*07-3-8
春の風を自転車に乗せて- ぽえむ君自由詩9*07-3-2
その日はとても寒かった- ぽえむ君自由詩13*07-2-27
曲がった定規- ぽえむ君自由詩49*07-2-27
春の夢- ぽえむ君自由詩10*07-2-26
贅沢な冒険- ぽえむ君自由詩14*07-2-24
心を知れば心は生きる- ぽえむ君自由詩3*07-2-23
真っ白な思い出- ぽえむ君自由詩24*07-2-21
遠くへ行きたい- ぽえむ君自由詩13*07-2-19
ぼくの玉ネギ- ぽえむ君自由詩12*07-2-12
風が眠っています- ぽえむ君自由詩13*07-2-11
一つ一つとまた一つ- ぽえむ君自由詩14*07-2-5
赤と白の喜びと幸せ- ぽえむ君自由詩8*07-1-31
山の中の湖- ぽえむ君自由詩17*07-1-3
誰かを想い、誰かに言うこと- ぽえむ君自由詩10*06-12-21

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