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     一日まるまる泣き腫らしていた
空が 今日は朝からルンルンの上機嫌です

            季節のながれは 
     ひそかに映しだすのでしょうか
        そのひとの ....
               じつをいうと

わたしはつねづねなにかをねがっているんです
            そうして ひなたは
          うつるんですが・・・・

わたしは ....
      くすんだ街の屋根瓦を舐めまわす冬陽

   デビルの酌で酔っ払うプロムナードの枯れ葉

      祖母ゆずりの猫背に鞭をいれる空っ風

 温厚であってほしい地球に恐るおそるノ ....
    鉛色の空には黄疸の冬陽が宙吊りになっている
     丘のうえには十階建ての団地が陣どっている

そして時折団塊の世代とおぼしきかげが蟻のように蠢く
     それはまるで巨大なニンゲ ....
永劫の「時空」を甘受しているかように
          風雨に耐えながら
        並木の根元で寄り添い
          やがて大地に帰る
            枯れ葉たちょ
 ....
         宅地がいつのまにか更地になり
     売地の立て看板が寂しそうに立てられた
                    そして
            まもなく枯れ尾花が群生
 ....
  (眠れぬ夜に向って)
    おもいだせない
やまぶきいろのepigram
メモしておけばよかった
    でも期待しよう
 いつか浮上するんだと
 ときいろのバルーンが

念ずれ ....
    エンゼルのはしごが 西空から降りています
   マリンパークの ブルーサンビーチにむかって
              まるで雲の展示会です

               舵もなく  ....
        わびしい丘はひだのはずれから
 パノラマもなくプロムナードを伸ばしています
        やまぶきいろのかぜに撫でられ
      ときいろの日差しになぐさめられて
     ....
      生まれ故郷の空からながれてきた
         いとおしい猫背の千切れ雲
    まさしく透明な四次元の放物線もまた
       こうしたかぜとひかりのなかで
   あの最果て ....
     草いきれの匂いにまみれる赤い季節
         脳血管が強制的に拡張され
      夏負けは夏バテへと追い込まれる
    孤独なプロムナードも焼きついたまま 
        ....
田舎まちに転居して別々の日だが 初めてわたしは見た
     大通りのど真ん中で 車のいけにえとなった
                  殿様蛙の煎餅と
             野鳩のむごた ....
        マリンパークのなぎさで
      ニンゲンが甲羅干ししている
          つつじが丘のひだで
       屋根瓦も甲羅干ししている
               と ....
 みどりの雑草に縁どりされている
       プロムナードの路肩
    ネックレスのあでやかさで

  ねこぜのかげはさまよっている
        アベニューの路面
       蜉 ....
          黒い太陽が投げつけている
     スライダーに似せたにびいろの雲影を
             つつじが丘のひだと
            八幡の森のぼんぼりに
     ....
ことしはまだ梅雨明けの宣言がない
そのさなかにあって
不透明な吃音で
 ....
放置されている
錆び付いたモニュメントが
無聊の果てで

  はにかんでいる
  傷付いたオブジェが
  悔恨のなかで
  
    削られている
    ゆらぐパビリオンが
   ....
      充足は消えました
  期待も持てなくなりました
でもねがいだけは残っています
   血のかがり火にむかって

      ゆめは逃げました
 のぞみも抱けなくなりました
でも ....
海手のマリンパークは まぶしく映え
      満天の星座とも融合する
 ジュピターの空につつまれています

          にもかかわらず
いまや 赤い季節の満ち潮には乗れず
    ....
        火のついたこえが跳び跳ねている
             たそがれどきの小広場
   もう そこには老残が共有できる余地はない
     にびいろのひかりだけをひきずる孤高も
 ....
あなたはうしろを振り向こうともしなかった
街角を曲がる郵便配達員のように
   (あなたが魂に呼びかけてくれた
    啓示は風でとぎれる幻想となって・・・)

結局 あなたはうしろを振り向 ....
           静まりかえった丘のひだ
   一年のうち最も紫外線が強いという水無月
         太陽は鮮やかなかげをつくる
                  昼下がり
のどかに ....
埃っぽい雑木林のうえで
高圧線がけだるそうにたるんでいる
(感傷に曇ったまなざし?)

しっとりとせまる落日のなかで
くまどられた丘がうずくまっている
(運命の冷遇?)

宵やみが深ま ....
  つれづれにつつじが丘の坂道で
  おもいがけなくつぶやいたのは
ちからを使いはたしたからだろうか
            それとも
 歳月をシャボン玉のように弾いて
  はじめてわかった ....
    病窓のむこうにはあふれていました
ゴールデンウイークのうきうきしたひかりが
 中庭の木立のあいだにもながれていました
       みどりに薫るそよとのかぜが
             ....
しびれた指先の真夜中
うとましいゆめの暴力が・・・

あゝ おぞましいゆめのみずうみが
現実なのでしょうか

それとも現実こそ いとおしいゆめなのでしょうか
だったら だったらよーく噛み ....
         遠く過ぎ去った日々ょ
   おまえはリグレットの走馬灯なのか
いまや「生」が手ごたえもなく戯れている
  にびいろの「風」と「光」にむかって

        近くに迫って ....
桜前線が卯月の空を渡りきると まもなく
         花吹雪は花筏となって
     西知多の海底に逝くのだろうか
   ひろがる四次元のさだめに竿さして

 混迷の露払い
      ....
       羽ばたく気配もなく
     なにやら深く息をひそめ
 小さな灯かりだけをもらしている
       つつじが丘の家並み
  すみれいろしたかげがながれる

     どうし ....
一途な川ってあるのかなぁ
二途の川ってあるわきゃないなぁ
でも
三途の川ってあるというぢゃないか
    浅瀬で渡れるのかなぁ
    橋があって渡れるのかなぁ
    それとも 深みには ....
A-29さんの信天翁さんおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光跡(五)- 信天翁自由詩107-10-31
独善- 信天翁自由詩306-12-23
エチュード(十)- 信天翁自由詩2*06-12-7
EPILOGUE(8)- 信天翁自由詩306-12-5
DOGMA(4)- 信天翁自由詩306-12-2
ひかりの雫(二十)- 信天翁自由詩106-11-14
幻視の花びら(十四)- 信天翁自由詩206-11-10
零落(八)- 信天翁自由詩106-10-28
esquisse(9)- 信天翁自由詩406-10-23
初秋- 信天翁自由詩206-9-17
ひかりの雫(十六)- 信天翁自由詩206-9-5
黒い軋み(十六)- 信天翁自由詩106-8-21
旧盆- 信天翁自由詩206-8-15
黒い波紋(十二)- 信天翁自由詩206-8-3
赤い季節(七)- 信天翁自由詩406-8-1
大暑-2006/7/23-- 信天翁自由詩206-7-26
小景(二十)- 信天翁自由詩106-7-25
Spiral- 信天翁自由詩306-7-19
水平線- 信天翁自由詩206-7-17
赤い季節(八)- 信天翁自由詩206-6-22
カイロス- 信天翁自由詩206-6-9
風のゆくて(十九)- 信天翁自由詩206-6-1
現況届- 信天翁自由詩206-5-28
にびいろの叫喚- 信天翁自由詩206-5-21
入院-白そこひの手術にて-- 信天翁自由詩606-5-4
迷路(十六)- 信天翁自由詩206-4-26
とある呟き- 信天翁自由詩206-4-16
灰色の足跡(⑧)- 信天翁自由詩206-4-13
二〇〇六年・冬- 信天翁自由詩106-4-6
未知の川- 信天翁自由詩206-4-3

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