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小窓から夕映えの空眺めれば心だけでも鳥になりたい
夢一夜 時空を超えて遥かなる無限の宇宙を旅してみたい
生まれては消えてゆきます片恋は炭酸水の泡の数ほど
もくもくと瞼の裏に夏の雲夕立のあと虹ふたつ
遠雷におびえる硝子風鈴の母を呼んでるかぼそき声
はてしなく走る草原夏の日の思い出は今ポッ ....
あれがねぇ
ユーミンですよ
おかあさん
唄っているね
頑張ってるね
石なげて しばししてより音のする
ダムの高さに心おののく
静かなる師走のダムに労務者の
網引ける声 四方にこだます
つぶらなる茨の赤き実の陰に
するどきトゲが短陽に透く
....
里芋の葉に露玉を宿らせて
風も光りて土用に入る日
身体ごとゆるるが如き北山の
杉のみどりが視野に広がる
微熱ある夜を目覚むれば
枕辺に誰がつけくれしか蚊取香匂ふ
熱湯の ....
葱の葉を包丁の刃が貫いてきらっと光りじっとしている
たたいても尽きぬ埃で日常にわが身を埋める「砂の女」
めくる字より脳を痺れさせたのは本が吸ったタバコの煙
※「砂の女」安部公房