すべてのおすすめ
この草のにおいを意識し始めたのは、
いつからだろうか。
翳る当為が、こおりのように漂い、
透きとおる幻視画のような混濁のなかで、
きみどりいろに塗された、切りたつ海岸線が浮ぶ。

冬の呼吸 ....
     1

うすい意識のなかで、
記憶の繊毛を流れる、
赤く染まる湾曲した河が、
身篭った豊満な魚の群を頬張り、
大らかな流れは、血栓をおこす。
かたわらの言葉を持たない喪服の街は、 ....
      1

夥しいひかりを散りばめた空が、
みずみずしく、墜落する光景をなぞりながら、
わたしは、雛鳥のような足裏に刻まれた、
震える心臓の記憶を、柩のなかから眺めている。

(越 ....
新谷みふゆさんの前田ふむふむさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
感傷的な夏より—連弾する午後の夢- 前田ふむ ...自由詩33*07-7-26
蒼い微光- 前田ふむ ...自由詩25*07-2-28
不寝番—みずの瞑り__デッサン- 前田ふむ ...自由詩28*07-1-3

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する