すべてのおすすめ
 明日の朝一のサプライズを準備していたら遅くなってしまった。その甲斐もあって机の中の仕込みはばっちりだ、驚く顔が目に浮かぶ。
 教室を出ると、職員室の方に先生達の気配がある位で、校内にはもう殆ど人が ....
 私は毎晩お花畑の夢を見ます。その事をパパとママに話したら、パパがお庭に花壇を作ってくれました、ママがお花の育て方を教えてくれました、私がお花を育てる事になりました。
 何日か経って、私の知らない草 ....
幼い子供に生えた
二本の白い腕が
寂しくなって騒ぎ出す
持てるだけの空洞が
全部そこに集まるから
両方の肩の関節が
どんどん膨れ上がる

肘を伸ばす
突き出た骨が笛を吹く
掌をひら ....
ひからびたからだと
ひらかれたからだとで
だらだらと抱き合ううちに
汗ではないものが流れ出た
かなしくはないのだが
うれしくもないままに
むなしさだけがわいてきた
背中で虫がつぶれて ....
部長は激怒した
書類の誤植が見つかったからだ
大森専務が大林専務になっていた
すぐに部長は平社員の小林を叱りつけた
小林は木を一本加えて
森にして書類を作り直した

誤植を直すためには
 ....
ねむりの実 鍋のふちをゆらゆら
かざりの紐はほどけて
毎夜寝言でいう
赤いろうそくのはなし

借りた本を返さずに卒業した
冒険小説のような夢を
寝起きで思い出す
あきらかに泣いていた日 ....
私の住んでいる部屋の窓にはガラスがなく
ところどころ破れたカーテンと蜘蛛の巣が同居している
それらをすり抜けて虫が来る
上半身裸で寝ている私を食いに来る
寝返りで死んでしまう間抜けな奴もい ....
かたりとなる昨年の暮れから
おそらくかなしばりにあいながらみる
まつげのさきの閉じかけのまぶたが愛らしかったとか
ぬるくひかっている足の爪のはがれぐあいだとか
いつも指をうごかしている完成をみ ....
某公園の池
15?先に浮く物体を指差し
「あ、白い水鳥。なんて鳥だろうね?」
「あれ、レジ袋だよ」

ここでまた一つ
小さな夢は潰された

学校帰りの道すがら
物体の手前3?
(あ ....
ドガは悩んでいた
 俺も詩ぃ書いてみたいんやけど
 なんかこう、湧いてけえへん
 インスピレーションっちゅうのかな、ようわかれへん
と、マラルメに相談した

マラルメはなめらかに答えた
 ....
君は僕の貸した小説
『楢山節考』
『田紳有楽・空気頭』
『北回帰線』を
一ページも読もうとはしなかったね

君は僕の貸した詩集と句集
『山之口貘詩集』
『夜のミッキー・マウス』
『西 ....
洒落たカフェを借り切って開かれた
長い付き合いになる友人の結婚披露宴の席で
禁酒中のチナスキーは溜め息をついている
生ハムをかじっては水を飲む

祝辞を読んだ
新郎との付き合いの年数を数え ....
鉄の匂いを
僕は知っている

あの金属のぬめりを
僕は知っている

太陽が反射する

鉄の匂いもそうやって
空中に反射されて
四方に鉄の柱を
延ばし続ける

一面にはえた鉄の ....
去年会社を辞めた先輩
久しぶりに会ったら
夏みかんみたいだったのが
色白美人に大変身

何があったのかな

街中で呼び止められても
しばらく誰だか判らなくて
どなた様ですか
だなん ....
カラメル岬に家を建てて住んでいる
からまる君のもとに
こんがり山からとんがり君が逃げ出してきた
住んでいた山が焼けてしまったのだと
黒焦げになってもう帰れないのだと訴えてきた
からまる君 ....
「宝くじ当たったんでここ辞めます」
山下がそう言った時
またいつものような嘘だと思った
だけど本当に次の日から
山下は工場に来なくなった
電話にも出なくなった

「彼女が出来ました」も
 ....
一億年後も愛してるとかどうとか
気の長い話を歌いながら
家の前を中年の酔っぱらいが通っていった
一億年後のことなんてうまく想像出来ない僕は
一億年前のことを考えようとした

一億年前に ....
夜の闇の 
海の 曲
無辺の潮が 
樹々を揺らす
光は踊りを忘れ 
抱かれる胸を喪った
荒れる雨も風も 
行方を知らず
破れた帆船は
宙空を彷徨う


  ....
新しい町で
食料品を買う
就寝の手順について
思いをめぐらす

建物はどこかに
年輪を隠し持っている
タンポポの茎が
配管されている
新しい町への食欲と
昼時の食欲と
どちらが本 ....
体育座りしたガンダムが、淋しそうに夕陽を眺めています。


(((ぼくの時代は終わったんだ)))


昨日、いつものコンビニで、
ポリッシャーをかけながら、床をピカピカにして、
レジし ....
日曜の朝の公園にて
一人で三角ベースをやってみた

透明ピッチャーが投げた透明ボールを
透明打席に立つ僕が
透明バットで打ち返す
透明打球は透明セカンドの頭を越して
外野に点々と転が ....
「悲しい」と女が言うので
僕が代わりにに泣いてやった

「故郷へ帰りたい」と女が言うので
僕が一人で女の実家を訪ねてやった

「子供を産みたい」と女が言うので
僕が代わりに産んでやった
 ....
僕は
まさに僕のような人間が、犯罪者になるんだろうと思った。
だけど僕は恵まれていて幸せで
犯罪者になることはなかった。
だから
僕は犯罪者に憎まれているんだろう、と思った。

そんなあ ....
「私は狂えるモンスターだ!」

と突然、君が叫び
13秒後

ああきっと、今聴いている音楽の影響なのだろうと
僕は理解し

もう一度テレビを見ようとした。
ちら、と横目で君を見てみる ....
どこかで聴いたことのある歌
その旋律が 流れてくる
思い出せない
歌の名前
思い出せない
記憶の糸が絡まっている
それでも
どこかで聴いたことがある
それは確かなのだが

思い出せ ....
なにかと鋭い恋人に
今日は特に死相が出ている
と言われたので
心配になって病院にいったら
思想だった
俺てっきり死ぬかと思った
良かった
とどのつまり
俺の頭ん中は
夢だとか希望だと ....
毎日、夕方になると世界が溶け出す。誰もがみなとっく
に気づいていることなのに、誰もそのことを口に出さな
い。(それは、おそろしいことだからだ。)たとえば、
あらゆる文体が溶け出して、誰が何を言っ ....
今度
目が醒めたら
火星に行こう



歩道橋は
雨で照り輝く

軒並み車は光を
反射するので

焦点の先まで
遠く川を作る



川の音は耳の中で
なりやまないの ....
わたしは詩のなかで
一本の木になることができる
地に根を張り
そこにい続けることができる
少女が来て
本を読んで
少女は帰ってゆく

わたしは詩のなかで
そらをとぶことができる
高 ....
流されていく髪が合流する前に、少しづつ風が重みを増していく。街角では、雨になるかもしれない。窓の外を歩いていく綺麗な女が、彼女たちの男に抱かれているときにするキスの仕方に想いを馳せている。もう、何年間 ....
結城 森士さんの自由詩おすすめリスト(80)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
名前の無い少女- 光井 新自由詩7*09-1-23
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たかい、たかい- 氷魚自由詩6*08-11-12
むなしき熱帯- 楢山孝介自由詩208-8-16
迷い森- 木屋 亞 ...自由詩8*08-7-22
あさがお- ひとあめ自由詩408-7-20
ゆれる- 楢山孝介自由詩2*08-7-15
とかが- ひとあめ自由詩508-7-9
鳥見病- アザラシ ...自由詩13+08-5-9
ドガガガガ- 楢山孝介自由詩2*07-10-14
読書と恋愛- 楢山孝介自由詩6*07-10-3
いいから酔えよ、チナスキー- 楢山孝介自由詩7*07-9-14
金属- 佐藤伊織自由詩3*07-9-10
- 恋月 ぴ ...自由詩21*07-7-26
カラメル岬にて- 楢山孝介自由詩6*07-7-1
フライング山下- 楢山孝介自由詩19*07-6-23
もうすぐ六億歳の妻- 楢山孝介自由詩11*07-6-13
海賊の星は墜ち- まどろむ ...自由詩8*07-6-8
新しい町- 葉leaf自由詩15*07-5-29
プロパガンダム- ひろっち自由詩6*07-5-17
全員透明三角ベース- 楢山孝介自由詩3*07-5-14
馬鹿な風- 楢山孝介自由詩10*07-4-9
スミザリン- チグトセ自由詩5*07-4-5
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無名の歌- 岡部淳太 ...自由詩13*07-3-26
おっぱいよ- 石田 圭 ...自由詩38+*07-3-15
日毎の溶解- 岡部淳太 ...自由詩19*07-2-19
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わたしは詩のなかで- 砦希(ユ ...自由詩907-1-31
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