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足踏みをしていたら
後ろから吹いてきた風に追いこされてしまった

きっとわたしは
まだ夏のままでいたかったのだと思う

だってまだ海にも行っていないし
夏服の気に入ったのも見つけていない ....
やせっぽっちの捨て猫だった

ミーミーないていたのでミーと名づけた
小雨が降る桜が散ったあとの公園だった

とても弱っていてミルクも飲まない
指先にミルクをひたして唇に寄せた
かたく閉じ ....
わたし、さかな

あなたの前では息もできない
それは言いすぎかもしれない

だけど夜になると
淋しさを呼吸するわたしは
誰でもない一匹のさかなになって

どこまでも
きっと、どこま ....
北大路京介さんのタマムシさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そうやって終わる夏- タマムシ自由詩12*08-8-30
ミーのこと- タマムシ自由詩7*08-8-27
わたし、さかな- タマムシ自由詩27*08-8-22

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