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きみを
たいせつにされていない時間をくべて
かなしい町にしよう
はじまりしかない町

  わたしが保証されるほど
  糸が切れていくようなので
  まちがったままでいいのです、
  す ....
肋骨の奥
さざめく{ルビ内海=うちうみ}
水面には
破砕された斜陽が撒かれていて
大都会みたい、
いつか つながっているという証明すらあった
いらない町みたいだね、
と つぶやくにも莫大 ....
渦巻く
暖流と寒流の出会いを
ささえる
でこぼこの大地は続いている
魚たちは
渦巻かれて
吸引されて
流されて
流されているあいだにも
おしたり
ひいたり
生活は丸太のように ....
わたしの声帯から延びた
蔦が
ビリジアンの意地悪だった
集合体は頑丈で 瑞々しい
唇をつたって、ずるずると
出ていく
あのひとの唇をつたって
入っていく
 取り返しのつかない色
 取 ....
ひとつの自信がわたしを暴く
押し出す日中に
無防備な顔は灼かれていて
爛れたままで外出をする
十月の風が痛みを冷ます

脱いでいる
わたしの鱗粉が付着しなくとも
きみは変わらず胸を張り ....
たったいま完成した
きみの思考の円錐
てっぺんからひん曲げて打ち崩したいから強く
強い骨をつくるために
わたしは泥臭い牛乳を飲もうと思った
信じられないほど白い液体
きみを信じられないと思 ....
片足を曳いて
空を登る
これは頂上から下げる予定の頭
導く、斜陽は赤く、大きく
目を伏せる、花は白く、不気味に
大きく
わたしを
きみを
祝福して
大きく散るだろう花の学術名を手探っ ....
北大路京介さんの伊月りささんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水底- 伊月りさ自由詩1312-3-1
揺曳- 伊月りさ自由詩1111-11-13
渦潮- 伊月りさ自由詩7*11-11-6
蔦狩り- 伊月りさ自由詩15*08-10-26
粧飾- 伊月りさ自由詩4*08-10-16
独走- 伊月りさ自由詩12*08-9-26
投身- 伊月りさ自由詩28*08-9-20

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