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早朝の青空に
ふらり 浮かぶ
白い満月
しんと 静まり返った
人々の意識の空白を突いて
薄白い筋雲たちが
丸く集まった 作りかけのまゆ玉
風に 解けてしまいそうな
はかな ....
私は じっと心の奥底で
身を潜めていなければならない思い出
なぜ私が封印されたのか
もう忘れてしまった
ただ、私が想起のフィールドに
浮かび上がると
警報が鳴り響いて
私は再 ....
初夏の陽射しを やわらかく透す
けやきの葉
唇をかすめる毛虫たちの味覚
ほろ苦く 青臭い清冽
あるいは夏みかんの若葉
アゲハの幼虫
オレンジ色の角に
凝縮されていく鋭い香
....
都心の夜空にそびえ立つ
遥かなるバベル
地中から湧上る人々が
巡礼のように押し寄せ 群れる
その明かりの下には
塔を創った人間とはなんの関係もない人々が集う
現代のバベルに灯る光 ....
無為に過ごした時間に 自分を責める
幼子の記憶に 今も悲鳴を上げている
だれにも認められないくやしさ
街で仲間が背を向ける恐怖
それらが一つになって
怒りになった
誰に向けて ....
下を覗くことも恐ろしい崖の淵で
座禅を組む
丸裸になって 下半身も丸出しで
座禅を組む
胸を張ると そのまま崖下へ転落してしまう
その恐怖の中で なお胸を張って
座禅を組む
....
食器棚の上で昼寝をしている猫のシッポが
だらりと垂れ下がっている
でもお刺身のパックを買い物袋から取り出しただけで
シッポはパタリ、パタリとゆっくり動き出す
どんな夢をみている ....
夜の気配に触れて
私の思いは
満点の星空へ解き放たれる
決してあなたの前では形にすることのない思いが
夜の冷気と慈愛の中
予期せぬ激しさで 身を起こす
果てしの無い天空に満ちた音楽 ....
もはや自分で立っていることができない
もたれあいの波
惰性と汗と酒臭い息にまみれた
終電から開放されて
深夜の自転車置き場にたどり着いた
鉄道の高架下に広がる広大な空間
明け方ま ....
肩に食い込むカバンを引きずり
やっとの思いで 夕暮れの喫茶店にたどり着く
でも
いつものコーヒーが いつもの香を運んでこない
この場所は 私を受け入れてくれない
その時
私の大好 ....
北大路京介さんのいねむり猫さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
白い月
-
いねむり ...
自由詩
7
16-1-31
より鮮やかになっていく
-
いねむり ...
自由詩
2
07-6-17
緑の結界
-
いねむり ...
自由詩
10
07-6-17
遥かなるバベル
-
いねむり ...
自由詩
1
07-6-11
青空オデコにはっつけて
-
いねむり ...
自由詩
1
07-6-9
座禅を組む
-
いねむり ...
自由詩
3
07-6-3
バレバレ
-
いねむり ...
自由詩
4*
07-6-2
夜の気配
-
いねむり ...
自由詩
5
07-6-2
真夜中のミサ
-
いねむり ...
自由詩
6*
07-5-30
コーヒーの香の中に溶ける
-
いねむり ...
自由詩
5
07-5-26
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