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 例えば地に足が着地したとして
 曇り空と背の高い建物の間に
 そっと手を差し入れることもできるし
 湿っぽいから霧を出してもいいし
 花のように丸くなることもできる
 後悔はな ....
  夜の頃
  いよいよ視力を盗まれて 往生する そう幾つもない階段を
  丁寧に降りていく 16,17,18,19,と数えていった
  山の神様が 遠い方からしょっぱい種を飛ばし
  加 ....
ちいさな姉さんたちが
あぜ道を鮮やかに歩いていく
カモミールとか
ベルガモットだとか
とても香りの良い会話をしながら
ちいさな光る粒を落とし
それを知らずに踏んでしまうと
しばらくの間、 ....
メロウ おまえ ちい先生を見たか
庭の大きな老木に しあわせにしがみついて
羽化をする せむしの 背から
ギラギラとした 出てくるんだ
真っ昼間から 羽化だぜ
メロウ おい メロウ おまえ
 ....
身近なものに世界という名前を与える
だから私たちは世界を知っている
世界という名前を与えた私たちは
神である







おのおのが良いと思う形で祈り
 ....
{引用=
鱗はがし


   ぐったりとした坂の両脇

   片付けられたばっかりの ここは小さな店屋さん

   向かいではやけくそなハンマーが突き出た骨を打っていて

    ....
エゲレスで
イエローファット病が流行ってからは
刺繍入りのコルセットなんて、とか
上等の砂糖菓子なんて、とか
囁かれてしまって
女たちはとても恐れた

個体によって差はあるけれども
た ....
北大路京介さんの嘉村奈緒さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たおやか着地- 嘉村奈緒自由詩15*09-12-9
夜、視力- 嘉村奈緒自由詩908-8-28
ポルカドット- 嘉村奈緒自由詩1408-3-13
小詩集- 嘉村奈緒自由詩1407-11-8
世界と名前とカミナリ- 嘉村奈緒自由詩12*07-7-2
星を千切る- 嘉村奈緒自由詩15*07-4-23
イエローファット病- 嘉村奈緒自由詩806-12-12

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