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久々の早帰りに
電話の向こうで
妻が文句をいう
冷凍庫は貴方が
イッパイにした
妻の激流止まず
僕に記憶はない
何ということだ

酔った勢いから
楽天市場の散歩
記憶に無かった
 ....
徹夜明けで深い眠りのはずが
妻の巨大な鼾に起こされた
鬼の居ぬ間の洗濯…
そんな言葉が鼻先をよぎる
買い物ブギなぼくは
一日のうち5%程度はスーパーで過ごしたいのだけれど
鉄拳宰相はそれを ....
空の色が無くなり
銀盆のような
アルミニウムの月が昇っていた
少し戸惑いながら
東の空を眺めていたら
雲霞のような
鳥の群れが
北の方角を目指している
不思議ではないのだけれど
ぼく ....
波間を縫うように
飛んでゆくトビウオになれたなら
ぼくはどんなに幸せだろう
七海を越えてゆく君たちの喜びが
ぼくを透明にしてゆくんだ
やがては鳥に進化してゆく君たちと
ぼくは一緒になり
 ....
もろみの薫り漂う街に住んだことがあった
二両編成の電車が走る街

午前2時に仕事を終えて
少しアンモニア臭い
チャルメラを食べる儀式が日課だった
あらゆる生物は眠りにつき
ぼくとチャルメ ....
朝ごはんといえば

アジの開き、納豆に玉子、焼き海苔、葱とワカメの味噌汁がいい

トーストとベーコンエッグとコールスローサラダに珈琲がいい

出汁の効いた立ち食いの天玉蕎麦も捨てがたい ....
鳥になれ
大空を
はばたいて

往く空の果てまで
ぼくは見つめているから

やがて銀の龍になってくれ

君の瞳に映った世界を見せてほしい

いつかきっと
晩秋の公園の紅葉は
ひとひらふたひらと
夕暮れ蝙蝠のように
ひらひら舞いながら
砂の公園に舞い散る
死語となった落葉焚
子供たちが瞳を落す
僕は子供らに頬笑み
焼き芋でも作ろうか
子 ....
夢は遥かに銀河をこえてゆく
ぼくというとても小さな存在の瞳から
こぼれる涙

流れて
流れて

やがては天の川になるのだろうか
白い星
青い星
紅い星
黄色星
緑の星
黒 ....
深海に眠る
青年の宴の余韻が波のように
私を侵食する

酒宴は彼らのものだった

眠れない
彼らの酒宴は果てもなく
今も続いている

若い君は金曜日のカレーに夢をみて
年老い ....
有効径0.1㎜+-3%以内
均等係数1.1以下

正確な砂時計をどうする
滅ぼしてしまいたい欲求不満が
電気のように
身体を貫ている

水道も
下水も
建築基準も
道路も
 ....
もの言わぬピエタを前に
ぼくはすでに言葉を失っっていた

何を語ることもなく
鼓動だけはゆっくりと打ち続けていた

螺旋の彼方に消えて往ったおかあさん
ぼくは何かを伝えたかった
も ....
空は高く
遠く 
ぼくを迎えいれてくれる
少しだけ寂しいけれど
青く染まってしまったぼくは
静かな誘いにコクリと頷く

透明な羽が肩から生まれ
いよいよ旅の刻が来た

自由な大 ....
永遠のアンドロメダから
この地に降りた貴女の母性が
ぼくの肩を優しく抱いてくれた

ほの青く光の切符を貰ったね
何処までも往ける切符を貰ったね

列車の中には
新世界交響曲が
静 ....
流れる清流のかたわらに佇み
透明な魚影を静かに眺めていた

雨の降る秋の午後
みずならの葉脈たちが
ぼくを守っていてくれる
静寂な一刻を与えてくれた

透明な 透明な
青い 碧い ....
輪廻する魂は
さまざまと交配し続けて
明日の夢をみた

ナルシストの遺伝子が永遠を求めている

遥かな希望を胸に秘め
プラス マイナスの電子音が駆け抜けた
黄昏はやがて やって来る ....
秋の空に
魂が飛んでゆく

澄んだ鋼色の空に
身も心も消えていった

今日の時計ゆっくりと
カチリ カチリ と緩やかに
気怠く秒針は時を刻み続けていた

豊穣の祭りも終わりを告 ....
そば屋で
肩を落とした
お前をみることはできなかった
あまりにも淋しすぎて

一味でも
七味でも
やたらに振るお前を
見ていることなどできないでいた

ラジオの音だけが
俺た ....
ぼくは空を舞っていた
ただ それだけなのに

貴女はロンギヌスの槍を放ち
この胸を貫いた

戸惑い
心臓が張り裂けそうになる
その言葉だけがこの胸を貫いた

まだその瞳も見ない ....
ポタージュ     柔らかい母の手のひらが舞う
ポトフ       冬の楽しさテーブルを前にして
ミネストローネ   鮮やかな色は夕日のように
オニオンスープ   琥珀のぬくもり今日を慰める ....
青い翼があったなら
ぼくはどこまでゆけるのだろう
成層圏はもう間近なのに
ヒマラヤ山脈をやっと越える翼があるだけで
青空の先に映る星はみていないのです

できることなら鋼色の青い翼と
 ....
毎週の水曜日は
たまご10個で100円だ
妻が自転車のタイヤに空気を入れて
スーパーに走ってゆく

ぼくからしてみれば
どうこう言うことは無いのだけれど

妻は走ってゆく

ぼ ....
ことばをさがしながら
五万の文字をたどる
幸せなのか
どうなのか
私には解らない

一日に百文字を覚えたならば
二年以内にすべては解けてゆくのだろう

眼鏡を着けたり
外したり ....
凹凸

 陰陽
 日月
 生死
 動静
 浅深
 紅白
 黒白
 男女
 +-
 夏冬
 晴雨
 美醜
 天地
 卵精
 水火

哲理のゆくさき

あるいは ....
深い森にわけい入って
静かに 静かに 息を吸ってみた
甘やかな熊笹の香りが
肌を包み
遠い記憶を呼び覚ます

ぼくは此処にいたんだ

ミズナラの巨木のきみが
ぼくを呼んだから
 ....
昴を待つ
青く あおく 雲が霞める星々に魅了された

アンドロメダの薄い雲
図鑑で見た壮大な渦巻きがぼくを驚かせた

無数の青雲たちの美しさに祝杯を挙げる

本屋の帰りに眺めたオリ ....
いまは赤外線の中にいて
何を想うかは自由で

骨の痛みと
熱にうなわされいる

何としよう
音楽を聴いても
何をしようとしても
仕方がない

熱よ去れ!
骨の痛みよ去れ!
 ....
イタリアに行きたい
たぶんオリーブオイルとニンニクと唐辛子にまみれて
マンジャーレ・カンターレ・アモーレ


その国では
風邪などひかないだろう

シチリアに行けば
ホルモンの饗 ....
洋紅色の巨大な貨物船は
少年たちの掌から分泌される
蜘蛛の糸を張りめぐらせられ
少しづつ浜辺へと曳かれていた

隆々とした筋肉質な船員達はビールを酌み交わし
吠えたり
笑ったり
歌 ....
機械仕掛けの身体は軋みながら
訳もなく歌い続けていた

彼の燃料といえば
バーモントカレーの甘口チーズオムレツ載せだ
彼は飽くことなく働き続け
燃料を補給する

死をも恐れない彼は ....
北大路京介さんのレタスさんおすすめリスト(75)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冷凍庫- レタス自由詩6*15-11-26
サーモン宰相- レタス自由詩415-11-25
透明になった空- レタス自由詩715-11-24
波濤の彼方- レタス自由詩615-11-20
錆びた街- レタス自由詩515-11-17
食夢- レタス自由詩615-11-15
天空へ- レタス自由詩5*15-11-15
夕映え- レタス自由詩5*15-11-11
夜に歌う- レタス自由詩415-11-10
海底のアダージョ- レタス自由詩415-11-7
悲鳴- レタス自由詩7*15-11-7
母の肖像- レタス自由詩13*15-11-6
巣立ち- レタス自由詩315-11-3
千年女王- レタス自由詩215-11-2
水守- レタス自由詩715-11-2
- レタス自由詩2*15-10-31
釣瓶落とし- レタス自由詩215-10-27
そば屋- レタス自由詩6*15-10-25
恋_あるいは_憎しみ- レタス自由詩415-10-23
液体幻想- レタス自由詩4*15-10-23
空へ- レタス自由詩2*15-10-22
たまご- レタス自由詩215-10-21
言葉の森- レタス自由詩415-10-18
記号- レタス自由詩115-10-17
森の恋人- レタス自由詩3*15-10-17
天体幻想- レタス自由詩2*15-10-16
辛い夜に- レタス自由詩2*15-10-15
人生の果てまで- レタス自由詩415-10-15
狂った時計- レタス自由詩4*15-10-14
別人28号- レタス自由詩415-10-12

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