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松の木に敬礼を(ぼくにちからを)灯台守にコーンスープを
気の毒なひと、といわれて気の毒なひとであったと知る十二月
もうみずに変わるまぎわの雪片をしんしんと抱く窓になりたい
掃除機 ....
ばあちゃんに買ってもらった吸盤に春の匂いが吸いついてゆく
ばあちゃんに注がれてゆけ夕立や汚い虫やその他もろもろ
ばあちゃんをへし折ってゆく夕まぐれどこまでもどこまでも独りだ
ばあちゃ ....
耳鳴りよとおい世界の渦巻よ花降りやまぬ春は まだか
吐瀉物もわたしだったということを忘れてしまいそうになる朝だ
動脈のあたりに鴫がたっていて今年最後の日曜日、はれ
ひとつずつやりたい ....