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母親が子どもを抱いて
遠くから走って来る車が横切る前に
駆け足で道路をわたった
「向こう岸」の広場に辿り着き
母の手からそっと地上に降ろされた子どもは
嬉しそうに両手をひろげて ....
一
先ほど、近所を散歩していました。友の唄声(CD)を聞きなが
ら布団に入っていましたが、来年から始まる新たな夢のことを思う
となかなか眠ることができませんでした。外に出ると、深夜3時半
....
見上げると
ひらひらと北風に舞う
たましいのかたちをした
まあるい葉が一枚
落ちてきた
{ルビ煉瓦=れんが}の{ルビ椅子=いす}に座ったぼくは
腰をかがめてそれを拾うと
....
今、時計の針は、午前二時半を回っている。この深夜に、何故か
僕はあなたに手紙が書きたくなった。(あなた)というのは、特定
の誰かを指しているのではなく、今、この手紙を読んでくださって
いる(あ ....
エレベーターの扉が
左右から閉まりかけた
その時
ひとりの青年がこちらに
歩いてきた
( いってしまおうか・・・ )
( いやまて、ひらこう )
....
職場の先輩が
強気な部下のOLに牙を向かれ
いじけてた
この日、日誌の僕は
書類をコピーしたら
紙が詰まった
事務所に行って
先輩呼んで
「 頼りにしてます、助 ....
プラスティックケースの上に
並んでる、ふたつのせっけん
小さいほうが、お婆さん
大きいほうが、息子さん
「 生まれた時は逆だったのに
わたしに向かってハイハイしてた ....
竹筒の側面の穴に生けた
{ルビ秋明菊=しゅうめいぎく}の白い花々
境内に奏でられる{ルビ雨唄=あまうた}に耳をすまし
そっと{ルビ頭=こうべ}を垂れている
{ルビ些細=ささい}なこと ....
壁に{ルビ掛=か}けられた
一枚の絵の中の蒼い部屋で
涙を流すひとりの女
窓からそそがれる
黄昏の陽射しにうつむいて
耳を澄ましている
姿の無い誰かが
そっと語り ....
夏の夜に
いくつもの太陽を揺らすひまわり達
仕事帰りの疲れた男に
わさ わさ わさ わさ
大きい緑の手のひらを振る
日々の職場では
密かな善意を誤解され
....
鏡に映る「私という人」は
だらしなく伸びた髪を
ばっさ ばっさ と刈られていく
( 少しくたびれた顔をしてるな。
( いつのまに白髪が混ざりはじめたな。
幼い頃
{ルビ日 ....
下門鮎子さんの服部 剛さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
風の手のひら_
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服部 剛
自由詩
8*
06-12-22
_あなた_への招待状_〜新たなる夢について〜_
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服部 剛
散文(批評 ...
7*
06-12-18
たましいの葉_
-
服部 剛
自由詩
18*
06-12-17
詩友への手紙_〜僕とあなたの間に一篇の_詩_を〜___’06 ...
-
服部 剛
散文(批評 ...
15*
06-11-12
ふたつの声_
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服部 剛
自由詩
13*
06-10-30
「ピース」_
-
服部 剛
自由詩
6*
06-10-7
せっけん_
-
服部 剛
自由詩
16*
06-10-2
秋明菊
-
服部 剛
自由詩
16*
06-10-1
絵の中の部屋_〜姿なき人〜
-
服部 剛
自由詩
14*
06-9-23
ひまわり仏_
-
服部 剛
自由詩
17*
06-9-19
断髪式_
-
服部 剛
自由詩
7*
06-9-13
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