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     一日中降り止まない 冬の霧雨
       窓からながめる 庭の裸木
その梢は 水玉をつくっては幹から根へと
         ネクターを注いでいる
           そして そ .... 
宵の口 月のひかりがナイターのように
   丘のひだまで浮きあがらせている
ラムネの玉になった眼球はレムのうずき
あぶらがきれた関節はゼンマイのきしみ
     それでもおらにはわから .... 
庭木のゼブラ ストライプを投影したかとおもったら
坂道をくだる自転車並みのはやさで
あすの天気を翻訳している落日
(まるで同時通訳者みたいだ)
垣根には野良猫が隠れていそうな しずけさ
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