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｛引用＝


　　事実、失われたものたちが／こどもみたいなことを
　　眉間に集束して、にこやかに手を振っている／窓際に並べ合って、トランプしている
　　夏の蜃気楼に酔った、寂しさの群れが／失　.... 　　　一


寝息をたてている。
親父も最近、まるなったな。


福岡に住んでるとき、
一晩かけて車で京都に帰ってきて
舟岡山で大文字をみるのが毎年夏休みの楽しみでさ、
兄弟三　.... 素潜りで
｛ルビ鮑＝あわび｝を密漁する


丹後半島の
夜明け


海で生まれた太陽と
山に入る月の夢、
肩がこる


髭の男が少年や
座礁した五月


白身のま　.... こわれた、かぜを
かぞえている


とめられないから
ぼくには

ひとーつ、
ふたーつって

やわらかいところから

ふいている
こわれた、かぜを


　.... ｛引用＝




　　うすむらさきの　人々が　自転速度で　水平線から
　　粉末になって　夜になる　太陽が　空にのぼるから
　　　　　　　　　　　　　　きみは　太陽を掴まえる
　　緋色の　.... 東京、
その日もひとりで
幡ヶ谷の太陽と
馬鹿みたいに重い、
心細さを背負って
唇を噛んでた


夏の
だれるような湿度と
車の排気ガスと
肌に纏わりつく
人間、の　.... さらさらと、ワルツを集めてる
頭を垂れたワルツを
集めている


真冬を凝縮して
少し熱っぽい朧な
器官の彼岸に　


赤や紫を
粉々にして
昨日の電話口から溢れ出した　.... 日々の風景が
柔らかい布で
硝子の小鉢を撫でている

堆積する繁華街の雑音と
踏み付けられたスニーカーの踵と
人知れず花びらを千切る風

この窓の外側では
幼い子供の笑い声と家族の灯　....

ku-miさんのはらだまさるさんおすすめリスト（8）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
yuugi	- はらだま ...	自由詩	21*	07-8-30
ダブルクリップ	- はらだま ...	自由詩	14*	07-6-20
密漁	- はらだま ...	自由詩	29*	07-5-21
こわれた、かぜ	- はらだま ...	自由詩	17*	07-4-24
usumurasaki	- はらだま ...	自由詩	24*	07-3-20
三十二行	- はらだま ...	自由詩	30*	07-3-16
waltz	- はらだま ...	自由詩	11+*	07-2-8
琉球硝子	- はらだま ...	自由詩	12*	06-11-3

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