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生姜焼き定食なんて食べながら「来世もヒトがいいね」と言った

煙草ならしっかり消した 不審火で死んだ友への無実をこめた

泣くだろうけれどいつかは聞かなくちゃ、ぼくの右目が青い理由を

思 ....
遠い空に憧れていたあの頃に戻れるような気がする日暮れ

春風に誘われ辿る夕暮れはいつか来た道やさしい{ルビ既視感=デジャヴ}

涙拭いてまた歩き出す夕焼けに僕は平気とうそぶいてみる

ざわ ....
木犀の木漏れ日の路に座りこみまばゆい風が吹くの待ってる みずうみにゆく日写真を束ねる日クレヨンもらう日いま 生まれる日 みずうみにゆく日写真を束ねる日クレヨンもらう日いま 生まれた日 がんばれないけどがんばるとがんばれないけどがんばるとまた靴を履く うなじから首から目から羽を吹き血を吹きながら辿る足跡



蜘蛛は蜘蛛何も残さず何も見ず虫を喰みただ夏に凍える



ふところの火を手に結び手をひらき何も無い日をかき分 ....
みほとけと
あかごとおにと
しがみっつ
きものひえるは
いずれかなかな



ぶんごうの
てつがくによる
ぶんがくの
おそわるふみに
まどろみのあい

うつつよ ....
五時間に一本のバス錆び付いた車窓の外にひろがる田畑


田園のかなたに案山子見える朝わたしも案山子に見えるのだろう


遊ぼうよねぇ遊ぼうよと絡みつく室外機には幾百の蔦


ひとりふ ....
夕闇にテイルランプをみつめては逃げ出すことだけ考えていた

居場所などどこにもないとひとりきりみんなと違う空を見ていた

さよならと書き殴ったページには余白だけがやけに多くて

目の前に別 ....
冬の城明け渡すとき水中で愛を交わしてウンディーネのように


雨そして夢から醒めた余白には君のではない愛の降りしきる


君の目に春を捧げる、遠い日に誰かに焦がれ散りし花びら


海 ....
今日もまた打ち捨てられたあの部屋であなたと行ういけない遊び

なすがまま私はあなたのお人形何をされても動いちゃダメよ

窓ガラス映るふたりのシルエット誰にも言えない秘密の儀式

しっとりと ....
星さえも見えない夜の底にいてお願いシリウス僕を照らして

暗闇に瞳をこらせば見えて来るきらきら光る僕だけの{ルビ星=スター}

流れ星どうかお願いここへ来て君のしっぽに手が届くように

君 ....
しぼりたてオレンジみたいな夕焼けに明日の分の元気をもらう

まだ青い林檎のような君だから紅くなるまで待つことにする

初恋は甘くて酸っぱいストロベリーそっとキスして涙の痕に

特別な果物だ ....
くちびるから悲しみのエコーもう二度とさよならなんて言いたくないのに

金色の雨になって会いに来て閉じ込められた私はダナエ

ひとしずく君の涙がこぼれたら小瓶に入れて取って置きたい

聴こえ ....
押入に夕闇はつと隠れてる
    「もういいかい」と「まあだだよ」とで


庭先にブランコだけがゆれていて
    昼のサイレン明日はとおく


陽のひかり障子にさせば心痛み
    ....
いつの日の窓辺に聞いたとおい歌
    盗んで消えるおもいでの耳


汽笛すぎ残されゆくは草鉄路
    待つだけの駅呼ぶだけの風


なぐさめを知るか口笛おおぞらに
    心を放 ....
あこがれは一番星の良きひかり
    いかにはかなく夜が来ようと


人は行くランボオの詩を胸にだき
    人いきれへと振り返りもせず


鳥は飛ぶただ啼きながらひたすらに
    ....
熟されてワインのように薫る日々
    ひとひ{ルビ一日=ひとひ}を飲みほす人生
 

男泣き今にこの恋忘れるさ
    五臓六腑にいも焼酎よ


紫煙はき椅子に毒づくたったひとり
 ....
花畑泥棒ひそみて折りし茎緑かぐわし一日の終わり

街道に数まき散らす標識に道から道へと他人の静寂

渋谷にて白糸垂れる横断歩道踊る傘々武士おしのける

電灯にけぶる煙草に目を細めけむりを足 ....
着信を告げるTRANCEが響けば借りっぱなしの本は乱舞す

ひとを刺すことはいけない事だわよ「やめろよー」とか言われちゃうわよ

こころにも化粧をしたらかなしみやうずく魔性も隠せるかしら
 ....
秋の葉に虫の音の葉交じりつつ
   言の葉添えず秋の深さに

{引用=(歌意)
秋らしい紅葉の葉に虫の音が交ざっている
(その趣は言葉では表すことができず)
秋の深さに言葉を添えられない
 ....
ノクターンそのたくらみに旅をする
    まなざし揺れる夜の窓際


ささやきに似た腰つきでつぶやきに
    似た足どりでダンスする{ルビ夜=よ}は


ガラス窓くちづけかわす夜の色 ....
自由人。
校庭のベッケンバウアーは、
痛めてもない肩を吊り。

蹴球少年はリベロの意味知らずして、
ベッケンバウアーを知る。



少年の目に映るその稲妻は、 ....
燃える指くちびる含み恋をする
    サルビアそれは紅い吐息に


ひそやかな風にするどき心こそ
    コスモスふるう恋の歓び


咲き誇り頰よせたその黒百合に
   ....
放課後のプールサイドに一人きり石を投げれば割れる太陽


まだ細い腕もいつかはヘラクレス鏡にうつる半裸少年


肝だめし墓場を歩く君とぼく怖くないよと結ぶゆびさき


花火あがる綿菓 ....
曲線を描く黒髪いつの間にけたたましく鳴る風平行線
太陽の光を点で結んでは指に集めて舐めいる残暑
白鳥の飛び立つ様を物語る神の白髪結えし因果と
草かげで鳴きあう猫に呼ばれてや境界不明の現実が減る
 ....
白い雲青らむ渚描いてく
    心の色は自由自在


砂浜に続く足あと追いかける
    麦わら帽子風のステップ


海の色変えてゆくまに一瞬の
    楽章を見る{ルビ波濤=はとう ....
真夜中にせんたくものを干すきみの着ている服も濡れている手も


立ち直りかけてるきみに悪いけど闇を失くしたきみは抜け殻


伸びる影のびないひかりの集う朝みえない牧師が祈りをサボる
 ....
花ならば君を待つのも安きこと
    ラベンダー蒼きこのうすにおい


この想い忘れてしまえマーガレット
    花びら散らし涙にくれる


ローズマリーやさしい罪は思わせぶり
   ....
杉菜 晃さんの短歌おすすめリスト(32)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青い目- 鈴木歯車短歌1+19-6-1
黄昏遊戯Ⅴ- 未有花短歌6*19-3-30
ただ一日の秋- もっぷ短歌318-10-7
星屑- もっぷ短歌218-10-6
星屑のくず- もっぷ短歌418-10-6
すみれ日記_09.31- もっぷ短歌318-10-1
むこうへ_むこうへ- 木立 悟短歌1018-6-18
かなさんど- AB(な ...短歌3+18-6-4
焚き火の終わり- 本木はじ ...短歌318-4-22
ここではないどこかへ- 未有花短歌9*17-12-2
夢の手触り- 石瀬琳々短歌6*17-10-14
禁じられた遊びⅡ- 未有花短歌8*17-5-16
空いっぱいの星を巡って- 未有花短歌8*16-12-1
ふるーつせれくしょん- 未有花短歌7*15-9-24
悲しみの季節- 未有花短歌11*15-6-3
押入の夕闇- 石瀬琳々短歌17*06-11-24
とおい歌- 石瀬琳々短歌18*06-11-10
あこがれ- 石瀬琳々短歌15*06-10-27
美酒八景- 石瀬琳々短歌9*06-10-13
くずし飾り- ふもと  ...短歌206-10-11
NO_TEA_BITTER_TEA- たたたろ ...短歌3*06-10-5
秋の葉に- ぽえむ君短歌7*06-10-4
夜想曲- 石瀬琳々短歌11*06-9-26
「_蹴球短歌。_」- PULL.短歌7*06-9-18
花言葉Ⅱ- 石瀬琳々短歌12*06-9-5
【短歌祭参加作品】半裸少年- 石瀬琳々短歌24*06-7-21
ぼんやりカーニバル- ふもと  ...短歌2*06-7-18
海の画帳- 石瀬琳々短歌9*06-7-4
踏み絵- 本木はじ ...短歌806-6-17
花言葉- 石瀬琳々短歌14*06-6-16

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