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赤い谷間を染める月が
凪いだ海の底へと
落ちてゆく

波間の暗がりに
赤が滲む
その辺縁に蠢くのは,
青い夜光虫だ

沈みゆくあなたの死体に
波が触れる,そこから
夜光虫は,静寂 ....
空洞の列車が向こうのホームに走り込む時は,
心臓が激しく動き,
真っ直ぐに立っていられなくなるので
すぐに分かる

その列車は,
横長の椅子の通勤列車ではなく,
前向き二人掛けの,
い ....
お別れには
銀杏の下で ごろごろ ころがり
大理石の上で 泣きましょう
「いよいよジャズを聴く時」 が口癖のあなたは
明日 聴くだろうし
私は 青い服を 買いに行く
「かぁちゃん、ほら、池に星が映ってるよ。ほら、ね、きれいだよ。」

そう言う僕を無視して、母は、真っ暗な夜道を足早に歩いていきました。

「ねえ、かぁちゃん。」

何度も追いすがって言う僕 ....
Dear Fujiko

出がけに大雨だったので,
駅まで車で送れと女房に言ったら,
ブツブツいわれて,
キレタ


(オッ,なんだか詩みたいだなぁ)


タクシー拾おうとしたが ....
妻が寝言でごめんなさいと謝っている
悪いことをしているのだ
悪いことをして泣いているのだ

ベランダから空気が入ってこない
高くなるほど薄く
いき をするのが苦しい
いき 苦しい ....
時は準宝石の螺旋のように
生ける屍

口に出せない習慣、奇妙な行為
沈黙は死の匂い
どこまで行けばお茶の時間

暗黒のすべての色
この暗黒化する宇宙
時は乱れて
流れよ我が涙、と ....
まんぼうさんの未詩・独白おすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海があなたを受容するのは,あなたが....- do_pi_can未詩・独白303-10-3
空洞列車- do_pi_can未詩・独白103-10-3
別れる- 山内緋呂 ...未詩・独白1603-9-28
おかまのジュンちゃんの事- do_pi_can未詩・独白503-9-27
フジコ,俺は切れる寸前だ- do_pi_can未詩・独白303-9-25
朝のこない団地- いとう未詩・独白703-9-18
今は亡き火星人の思い出に- 佐々宝砂未詩・独白1*03-9-6

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