すべてのおすすめ
わたあめよりも、
本当にからめとりたいのは、
ふんわりとした、
きみの、しろい笑顔、
かざぐるま、
塩化ビニル製のお面とともに、
ズラリと屋台にならんで、
カラカラと回っているもの、
とてもにぎやかな八月の祭りのひ、
ほとんど蒸しているような、
なま温い風を、
涼しげな、 ....
紅葉、
朱色の欄干にひらりと舞い落ちるもの、
かくじつに深まってゆく、
とうめいな秋の冷たさに、
その冷たさのまま燃えあがっている、
星型の、
からくれない、
しろいゆびさきでその紅を掬 ....
ちいさなちいさな火花を散らす、とても弱々しくなった、ちいさな晩夏の太陽が、ポトリ、と水色のバケツに落っこちて、やがて秋の陽がのぼる。 時間がとてもながい、冷や麦を食べすぎた。虫捕りはさして珍しい虫が見つかるわけでもなく、数本しかないファミコンのゲームカセットももうとっくにやり飽きた。昼間の茶の間でコップに入った冷えた麦茶を飲みながら .... 短冊、
ほそい笹の木にとりつけた、
さまざまな、
にっぽんの夏のいろ、
ゆうがたにリアカーをひいて、
みんなで町内をいっしゅうする、
ものらるのラジカセが七夕の唄をうたう、
そのうち日が ....
ひより、アヒルのひなどりの顔をしたとてもちいさな黄いろいペンギン。そのずんぐりむっくりな身体から、ほんのすこしだけ出っ張っているだけの、ちょこんとした、そのとても短い手足。その橙色のタラコのようなクチ .... (君のくちびるは、まるで明るいフルーツパフェのてっぺんに添えられた、砂糖漬けチェリーのような紅さだね)。のような視線。照れながらすこし俯く、見事に染め上げたホワイトブロンドの頭髪をあかるい指さきで搔き .... 真夏の日中に上空を塞いでいた、ひとつの低い層がなくなって、青春の夏はより遠くまで反射して、よりいっそう真夏の夜の夢に届きやすくなる。より受信しやすいように部屋のなかの灯りをすべて消す。多分に雨の吹き荒 .... ついに、
投下されてしまった、
夏、
という爆弾の、
じりじりとアスファルトが焦げ付いてゆくような、
そして、
その熱波をさらに助長してゆくかのような、
せわしない、
蝉たちのなきごえ ....
ながい黒髪が、
夏の風にさらされて、
ときおり、
ひとつの風鈴となっている、
{引用=
青い水面に溶けこんでいる。眩暈。逆さまになったふたりの不定形。ぼくらの身体はまるで揺らめく塔のように、どこまでもながく伸びてゆくように、その揺らぎをなんども繰りかえす。それは途方もなく長い ....
なみだ、
ぽろぽろと剥がれ落ちてゆく、
頑ななウロコの溶解、
あつい塩水が、
頬をつたうたび、
こころは、
飾らない、
まっさらな素裸になる、


なみだ、
かけがえのない、
 ....
{引用=
潤んでいる。日差し。君のその白い面持ち。夏のプールの青さを反映させながら、水面に浸かっている君の、まだ少しだけあどけなさを残した、その朱色のくちびる。水色の水鏡(みかがみ)にそっとくちづけ ....
{引用=
日々の蓄積された労働によって、もうすっかりとひび割れて、枯れきってしまった。そんな心の大地の奥底から少しずつ滲みでてくる、君という存在を知っている、ボクの中から生じられた、補おうとする水な ....
   ※

物事や心は常に無常、
けれども、
今には、
今の、
今がある、

   ※

向かい風、
飛び立とうとする飛行機の、
それは、逆方向から促す推進力、
必死に生きよ ....
ひるさがり、
オイシイモノを食べて、
りんかくが、
ほころぶ、
ゆるふわな、
しろいまるがおの、
ましゅまろ、
キミは、
ほほえんで、
そのひとみに、
ふたつの三日月をつくる、
 ....
   1

(朝は、パン♪パン、パ♪パン♪)(昼も、パン♪パン、パ、パン♪)(夜は、うどん♪うどん♪うどん!♪)巨大な一斤の食パンの被り物を頭に被った白いコックコートを着た小太りの男が、「やきたて ....
カーネーション、
強がりながらそれとなく強請っているあなたに、
かたくなに、
買って渡すことをしなかった、
一〇才のしょうねんの、
三十五年もの歳月が経過したあとにようやく為し遂げた、
母 ....
きみのまる顔、
ひとつの、
お団子、
笑うと、
目が、細くなる、
とーっても、
甘そうな、
雪しろの、
お団子、
からだが重力のように重い、
GW明けの初日の勤務(火曜日)、に、
夜型になりかけた、鈍い体内時計を引きずるように、
その朝の空はナマリ色にくもり、冷たい灰色の雨がきわめて憂鬱に降りしきる、
そ ....
太陽丼!
丼ぶりのうえに、
ただ目玉焼きをのせただけの、
とてもシンプルな、
たべもの、
熱々の、
透明なうすい膜を二本の箸でつきやぶって、
まるで黄いろい溶岩のように流れでてくる、
 ....
{引用=
打ちあげられたように、青白いシーツの砂浜の上で晒されている。まどろみ。おだやかな白い波に晒されながら、そよと吹く風に晒されながら、あるいは無数にきらめく石英質の砂塵に晒されながら。そして、 ....
 ひとさし指の甲のうえに、

コガネムシ、

     を、

    のせてみた、

 とても大きな、

裸石、

 に、なるような、

       気がして、

 ....
どようび、
作業員のほとんどいない、
構内の、
ひび割れたアスファルトのうえで、
ひび割れた、
やわらかなウロコを剥がすように、
スコップで剥がしてゆく、
となりの十一番倉庫では、
フ ....
またはじまる、
慈愛、
家のなかの壁や床をすばやく這う、
八本足の、
ちいさなニンジャ、
ことしも繰りひろげられる、
ほとんど割にあわない、とてもスケールのちいさな、
大とりもの帳、
 ....
めいっぱいにひろがった、
快晴の青空のした、
さわやかに吹く初夏の元気な風をめいっぱいに受け止めながら、
学校の屋上で、
どんどん成長してゆくような、
そんな果実の可能性と期待感、
その真 ....
ごくありふれた電車がほとんど間断もなく何台も続いてゆく。そんな止めどない彼女のお喋りにその遮断桿が上がり切るのをただひたすらに待っている。しかしどうやら彼女の遮断桿は今のところ、その上がってゆく、ほん .... 春は、旅へといざなう季節、
小鹿のようにそわそわして、
居ても立っても居られなくなる季節、
かつて春の日に落としてしまったなにかを、
取り戻すため、
どこかへと無性にお出かけしたくなる、
 ....
ひるやすみ、
とてもみじかい、
アラームが、鳴りひびくまでの、
とても貴重な、
じかん、
しろいカモメたちは、
鳴きながら、春のあおぞらを、
ゆきかって、
しろいおおきな貨物船も、
 ....
atsuchan69さんの本田憲嵩さんおすすめリスト(92)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたあめ- 本田憲嵩自由詩324-8-11
かざぐるま- 本田憲嵩自由詩1124-8-9
紅橋- 本田憲嵩自由詩424-8-9
線香花火- 本田憲嵩自由詩1124-8-2
出不精の夏- 本田憲嵩自由詩7*24-7-30
八七夕- 本田憲嵩自由詩1024-7-29
ひより- 本田憲嵩自由詩724-7-28
フルーツパフェ- 本田憲嵩自由詩624-7-25
夏夜のラジオ- 本田憲嵩自由詩1324-7-22
平和公園- 本田憲嵩自由詩1024-7-15
夏鈴- 本田憲嵩自由詩1424-7-10
水精Ⅲ- 本田憲嵩自由詩1024-7-7
なみだ- 本田憲嵩自由詩11+24-7-6
はちみつレモン- 本田憲嵩自由詩12+24-6-23
水精Ⅱ- 本田憲嵩自由詩1524-6-16
五行歌_二首- 本田憲嵩自由詩924-6-3
ましゅまろ- 本田憲嵩自由詩824-6-1
小麦の薫る男(サンドイッチマン)- 本田憲嵩自由詩924-5-20
母碑銘- 本田憲嵩自由詩724-5-14
ゆきみだいふく- 本田憲嵩自由詩1024-5-10
連休明けの重力- 本田憲嵩自由詩724-5-8
太陽丼- 本田憲嵩自由詩10*24-4-28
石化びと- 本田憲嵩自由詩1124-4-25
コガネムシ- 本田憲嵩自由詩624-4-21
はるどようび- 本田憲嵩自由詩624-4-21
蜘蛛- 本田憲嵩自由詩624-4-19
推しの子- 本田憲嵩自由詩824-4-15
開かずの踏切り- 本田憲嵩自由詩624-4-14
春は、- 本田憲嵩自由詩824-4-1
しゅんみん- 本田憲嵩自由詩624-3-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する