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 壁に咲く花を見落としても
 私は死なない
 

 夏は確かにあった
 冷蔵庫の置きすぎた麦茶からは
 想像もできない


 どこか
 ダムの底に消えた役場のよ ....
 午前一時 机に肘ついて 見えない国道を眺める
 建物の奥には陰険がある そして街中にもそれはあった
 ブランコをこいでるときに 
 どこか知らないとこへ飛んでしまうおそれなんか抱かなか ....
 黄色く塗られたカラスが
 朝のバスに轢かれ
 夜のバスにも轢かれた


 親がつけた
 火事のなかで
 こどもたちは遊び
 眠る


 道端に転がる
 ひび割 ....
  ショートカットして 編集される 僕の心臓の位置が間違ってる
  僕は警告を鳴らす マクドナルドの店員のような笑顔で
  白い黒板に向かって 正しい位置はここだと
  工場で作 ....
  

 ターテンは
 両足が不自由で
 下半身と両腕に
 ギプスのような器械を
 つけていた
 本名の達野公彦と呼ぶ者は
 誰もいなかった
 みんな彼をターテンと呼んだ
 ....
 




 石を投げたら
 海に波紋ができた
 ルーツ
 無駄にして
 深いところに落ちる
 波紋を見上げて
 できそこないの光に触れる
 棒読みの辞書の中に
 金字の注釈 ....
 ひどく髪が傷むのは
 瓶詰めの中で 
 チェリーが
 悲しんでいる



 死にそうな動物を
 殴る
 歯間から漏れる
 折れ曲がった
 釘のような嗚咽

 ....
 路面が凍りそうなほど寒い朝
 彼は社長を迎えに行った
 自宅に着くと
 リビングのソファで社長が
 頭から血を流して倒れていた
 頭の中身は
 アンティークの柱時計に ....
眠れる人魚は
海を失ったことを知らない
もつれた後ろ髪は砂になって
青白い街に降り積んだ




水になりながら
瞬きのほかは
宝石の泡に見惚れてた
かげる頬はい ....
 いつの日も 青空は明るい
 紅茶に溶けた 角砂糖
 スプーンの渦が 止まる
 こんなに悲しいのは なぜだろう




 テーブルの光に カレンダーを描く
 ....
 かきむしる午後には水の名残りがある
 舌先でからめとる瞬間に
 横殴りに七つの寓話が駆け巡る
 床にまぶれた光の深度が増し
 垂れ落ちた髪の中にうずくまる
 渓谷の底から叫ぶ
 氷河 ....
石瀬琳々さんのカンチェルスキスさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
壁に咲く花- カンチェ ...自由詩1008-10-16
永遠ブランコ- カンチェ ...自由詩808-9-2
黄色く塗られたカラス- カンチェ ...自由詩408-1-17
ひどい塊- カンチェ ...自由詩308-1-13
ターテン- カンチェ ...自由詩1007-11-1
スプウンの上での出来事- カンチェ ...自由詩707-10-3
この音楽の奏者は一方的に失う- カンチェ ...自由詩307-5-12
下敷きになった卵みたいに- カンチェ ...自由詩907-2-9
スクリュウ- カンチェ ...自由詩506-10-5
白いシャツの切れ端- カンチェ ...自由詩406-10-2
点線を結ぶ- カンチェ ...自由詩606-8-27

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